先日、ひかりTVネットで3月一杯の限定商品だった飯岡屋水産のあんこう鍋セット。まいわい市場で売っているものに300gものあん肝をセットにした感じの商品ですが、一人で食うには多すぎるものなので、家族で食べる機会を伺っておりました。
というわけで、母の日が日曜日だったのでシーズンも外れた5月にあんこう鍋、否、どぶ汁鍋を食べることになりました。
どぶ汁鍋ってそもそも何ぞや?
今更このブログで説明するまでもないし、それこそ大洗をはじめとした各地のホテルや旅館等で詳しく紹介されていますが改めて。「どぶ汁鍋」とは水を入れない本来のあんこう鍋で、あん肝を炒って鮟鱇の身と野菜を投入して、野菜と鮟鱇の水分で食べる鍋のこと。現在「あんこう鍋」と呼ばれるのは、このあん肝を炒る工程等を省いてスープを入れて煮る鍋です。なので、あん肝を炒るどぶ汁鍋の方が、より濃厚な味わいになるわけですね。
とは言え、今回の鍋セットには鍋つゆも付いていますので、あん肝もつゆも入れる場合、正確には「どぶ汁風あんこう鍋」と言うべきもののようです。しかしどちらにしろ、通常のスープだけのあんこう鍋より、味わいが濃厚になるのは言うまでもありません。
どぶ汁鍋・・・あん肝を炒る
あんこう鍋・・・スープを入れる
どぶ汁風・・・あん肝で炒る&スープを入れる
あん肝はチューブの外から見た所、大洗で出されるような丸い大きな塊では無いというか、要するにハムみたいな感じではなかったので、ほんの少しだけ後から入れるように取って、残りは全部どぶ汁鍋とする為に炒りました。
そこに鮟鱇の身・野菜・鍋つゆを投入してじっくりコトコト煮込めば、どぶ汁鍋の完成。
出来ましたん。これは優勝。 pic.twitter.com/9yruSApqan
— もみじ (@momiji_mypace) 2020年5月10日
あれだけの量のあん肝を溶かしただけあって、鍋は全体があん肝の色。更にあん肝の粒々はまるで灰汁のように身にも野菜にも付いていて、視覚的にも通常のあんこう鍋とは異なるのが明白な状態でした。
更にここに、先日届いた月の井酒造さんの通販で買った「和の月」を添える!最早これは自宅で大洗、つまりエア大洗と言っても過言ではない!
ちなみにどぶ汁鍋は初めてだった父は、色を見て辛い鍋だと勘違いしていました。確かに私はもうあん肝の色も鍋も見慣れ食べ慣れていますが、キムチ鍋みたいな色なので無理もありませんね。
そして勿論、鍋の後は雑炊。流石にあれだけの量、鍋を食べ終えてもかなり残ったままだったので、それがそっくりそのまま御飯に吸われるわけです。
優勝、優勝! pic.twitter.com/XiIpB11o7M
— もみじ (@momiji_mypace) 2020年5月10日
味はすっごい濃厚。これほど味の濃い雑炊を食べたことが無かった父にも好評でした。
自粛の影響もあり、結局3月にシーズン最後の大洗には行けませんでしたが、こうして家で濃厚などぶ汁風のあんこう鍋と雑炊を、月の井さんのお酒で舌鼓を打つことが出来て、とても良い母の日になりました。