(記事作成日:2012年1月25日)
この記事では、2011年に出たPC版の「コープスパーティーBloodCovered」の中にあるスクリプトや音声ファイルで、実際には使われなかったものから没になった要素やルート、没エンドや没Wrongを想像して紹介しています。
※スクリプトと音声ファイルの場所
スクリプトは「chap5」の中にある「SCRIPT_MAP0~47」のこと。DATファイルですが、メモ帳で開けば中のコードと表示される文字を見ることが出来ます。
音声はVOICE→corpse_c5内の各キャラの名前フォルダに一括で入っています。フルボイスとなったのでCP5だけはキャラ別に保存されてるようです。
たとえば「ayumi_5_01_03」だと、イベント1のあゆみのセリフ3つ目という意味です。没ボイスは主にサチコ成仏からエンディングまでが全部入ってる39番と、存在そのものが没になったエンドの44番や49番がそれです。
ちなみに、アッハァ!とイィイイイイイ!は5_24_58と5_24_59、ラビットラーンヌ!は5_01_51です。
主な没要素
1.直美さん残留エンド
発売直後にも言及した没ボイスとエンド。調べた所、直美さんだけでなく他メンバーのボイスまで完全に揃っていました。これについては、まとめ2で触れます。
2.黒魔術エンド
哲志とあゆみの49番。初代にもあったエンドの一つで、皆を生き返らせる為に黒魔術なんて方法を見つけてきたあゆみが、哲志に協力を仰ぐエンド。恐らく、収録された良樹の死亡ルートのエンドと被り、差別化する条件等が上手くいかなかった、もしくは単純にBSの内容と被っていたので没になったかと推測されます。まさかBS発売前は、黒魔術が出るとは予想外だった。
3.あゆみ死亡時の良樹と七星の会話
七星の21番42~49と良樹の21番の5~21。あゆみが理科室で死亡したルートで、資料室に行った際の良樹と七星の会話が入っているのですが、実際には使われておりません。良樹単体でも、手帳を全部読めば資料室に入れるようにはなるのですが、七星さんは現れないので会話は不可能です。ちなみにこちらはスクリプトの24番に会話文もあるので一度見てみると良いかと。
4.良樹死亡時のあゆみと七星の会話
あゆみの21番29~38、七星の21番40,41。良樹が理科室で死んだ場合の七星との会話も用意されていたようですが、良樹単体の時と同じく、この段階で既に資料室に入っても七星が現れなくなるので聴く事は出来ません。こちらは黒化が進んでいない状態の、言わば素の状態のあゆみなので、チャプター5におけるあゆみの精神状態を考察する一材料にもなるかもしれない。にこさん、情報提供ありがとうございました。
※ちなみにPSP版であった、七星の手記6、7、8ですが、用務員室で2回目のテープ視聴を行う前に、あゆみ側で手記を5まで全部揃えていると発生します。順序的に見逃した人も多いのでは。
5.繭と世以子の代替者?
モブキャラの音声ファイルに「mai」と「seika」というのがありました。どちらも3つずつあるのですが、マイがあゆみの、セイカが直美の友達っぽいのですがこの名前とセイカの方のセリフからすると、BCの方では繭や世以子がいなくなった代わりにそのポジションに全く別の存在が入り込んだ、という結末を用意しようとしたのかもしれません。
確かに、帰ってきたと思ったら全然知らない奴が自分の親友になっていたというのは、想像するとゾッとするものがあります。
datのscriptファイルがメモ帳で開けたのですが、そこにTRUEENDB案ってのを発見。まとめ3にて、もう一度取り扱います。
6.直美さん人体模型エンド?
直美とサチコの44番の音声ファイルより。どうも直美がサチコに捕まった結果、理科室に連れて来られて体の自由を奪われ、意識があるままサチコに皮を剥がされて人体模型にされる、という感じのWrongエンドのようです。これもゾッとしますね・・・
7.全滅エンド?
哲志の39番の30に、「先生も、篠原も、森繁も、鈴本も・・・そして、篠崎も、良樹も、直美も、由香も・・・」ってセリフがありました。どうやって帰らせようとしたのかは分かりませんが、哲志だけが生還するエンドも考えていたようです。逆打ちの相手なんていませんが・・・
8.直美さん殺戮エンド
メイン5人の40番。セリフから察するに、タイミングは最後のサチコ成仏後。スクリプトを見る限りだと、何らかの条件でサチコの成仏後も金縛りが解けず、そこに合流した直美が手始めに由香を殺し、他の皆にも襲い掛かるようです。直美に泣きボイスが2つあることからして、黒化してるかはともかく、正気を失って自棄になってる感じでしょうか。
9.人体模型の正体バレ
あゆみの21番のc群ボイスより。当初は良樹が理科室で死亡した後も、理科室内を自由に探索出来るように考えていたっぽいのですが、その状態でも人体模型が調べられて、するとあゆみが人体模型の正体に気付くようです。
曰く、「人形じゃない。表面を蝋で固めているが、半分皮を剥がされた人間」という事らしいです。没の展開によってはこれが刻命じゃなく直美さんになってた可能性もあると考えると、あの作者は本当に鬼畜ですね。あゆみか良樹のどちらかが直美に殺されるという展開もあったかもしれないとは。
ちなみに2人とも生きて脱出しても再び理科室に入れるように考えていたっぽいです。あゆみ16番の15と良樹16番の19がその名残。
10.2つの像
哲志・直美・由香の25番。初代から引き続き登場の「赤子の像」と「大理石の彫像」ですが、今回は置く場所が固定されています。しかし、今回もどっちにどっちを置くか2択を掛けるつもりがあったらしく、それを間違えると校舎のどこかに飛ばされるという展開を構想していたようです。
11.ラストバトル
良樹やあゆみの38番。サチコの浄霊時、HP30という設定を上手く使いたかったようで、選択肢を間違えれば間違えるほど仲間が攻撃を受けてHPが減っていく、みたいな感じにしようとも考えていたようです。最後は「哲志たち」とメンバーが一纏めになっていますしね。
ただ、実際はPSP版と同じく、一回でも選択肢を間違えたら即アボン。
もし全部搭載したらどうなっていたことか
大体このくらいの没があります。仮に全て採用となっていたらどれほどのボリュームと複雑なプログラムになっていたか。
これらは後の3DS版においても採用されておらず、かなり惜しまれるところです。