さて、もみじさんは劇場版公開からすっかりガルパンおじさんと化した。去年は4DXも3回観に行ったし、お盆には立川の爆音にも行き、10月には大洗にも行ったわけだ。
が、どちらかというと自分はガールズ&パンツァーというコンテンツそのものではなく、ガールズ&パンツァー劇場版という作品が好きな部分の方が大きいのだと思う。
観る度に新しく気づくことや思うことがあるので、ここらで頭の中の整理も兼ねて、ガルパン劇場版を観て思ったことを書いてみる。
クラーラの真の実力、役割とは如何に?
はい、というわけでまず今日はこれ。劇場版から新登場となったクラーラ。エキシビションではローズヒップに巻き込まれて爆発して白旗。大学選抜戦ではカチューシャを逃がす為に囮となって白旗と、スコア的な面では活躍出来ず、早々に退場となってしまった彼女。
なので実力の程がイマイチ分からないわけですが、エキシビションと大学選抜戦、それにTV本編でのプラウダの状態を交えると、彼女は非常に優秀な戦車乗りだと考えられます。
エキシビションにおいて
まず、エキシビション。市街戦になった後、クラーラはⅣ号がチャーチルの背後を突く可能性をノンナに提言します。
二人の会話はロシア語なのでカチューシャには理解出来ず、結果としてノンナの判断でクラーラに指示をしています。これはプラウダの戦車道においては非常に稀有な事例です。
TV本編での大洗vsプラウダの通り、ノンナやフラッグ車からの意見はカチューシャには通りません。基本的にカチューシャの指揮下では彼女が絶対であり、彼女の指示に従って動かざるを得ないのがプラウダ高校です。
その中において、クラーラはカチューシャを通さない指揮系統で唯一動いている駒なのです。これはノンナにとっても貴重な存在であり、ノンナの判断で動かして良い駒と言えるわけです。
カチューシャだけの判断で動くことによって生じる穴を埋める役割を担っている、と考えられるのではないでしょうか。
大学選抜戦において
そして、大学選抜戦。ここでも彼女はノンナに自分達が囮になると進言し、そのまま実行に移し脱落します。
ここで凄いのは、クラーラは全員で突破するのは無理だと確信していることです。彼女は彼我の戦力差と状況を冷静に見据えて判断出来ています。
ノンナがⅣ号がチャーチルの背後を突く可能性に気づいていなかったと思われること、全員で突破しようと発案していることを踏まえると、彼女は副隊長であるノンナ以上に広い視野と状況判断能力を備えていると断定出来ます。
そして、「この状況を打破できるのなら(カチューシャに)嫌われて結構」と、決して私情に流されず、カチューシャを生かす為に、自ら囮となって脱落しました。
勝利する為に必要なのは駒でしかない自分ではなく、指揮官として動くことが出来るカチューシャであることも当然理解した上での行動でしょう。
総括
まとめると、
クラーラは視野が広く、状況判断力に優れ、私情にも流されない。そして個人の判断において、勝利の為に最善な行動なら自身の脱落だろうと躊躇うことなく実行出来る。
というキャラクターだと自分は捉えました。
特に、自ら考え行動に移せる点は大洗の各車長に近い。そういうキャラ付けの彼女がプラウダにいたからこそ、カチューシャが逃げ延びることに繋がったのではないでしょうか。