SAND LAND: THE SERIES(サンドランド:シリーズ)の1~6話(原作範囲)を見ました

ディズニー+で長らく独占配信していたのが6月の下旬からNHKで放送が始まった「SAND LAND: THE SERIES」。原作と映画の範囲だった6話までの放送が終了し、今日からいよいよフォレストランド編が開始。

映画の範囲までにも追加シーンとかあるということなので、部屋にはサンドランド祭壇を作り、毎週(旅行中も旅館のテレビで)視聴していましたが、今日はちょっとお盆の事情もあって視聴出来るのは一日遅れになりそうなので、代わりに1~6話までの感想をば。

ボリュームの配信版、テンポと〆の爽快感の劇場版

全体的に、1~3話は冒頭のラオ視点やオーディションを除けば、ラオが水を大事にしたり等さりげない追加が多くて、そこまで大きな変化は無かった。が、4話前後のアレとの戦車戦の辺りから映画版とは別物と言える濃い内容に。

主に原作から削られた会話や台詞がこの辺から沢山追加されている他、若い頃のシバやアポ将軍の声が付いたり、ゼウとアレの関係にも一言だが補完が入ったり。更には虫人間戦もベルゼと本格的にやり合う前に戦車で避難した所を襲われたりと、原作→映画と来て、更にラスボス戦感が増している。

極めつけはゼウ周り。アレの拘束を指示したり、爆弾を落とされかけた兵士達の気づきも描写する等、カットされていた冷酷さが倍率ドンと足されて誰が見ても極悪人と分かる人間のクズさがバッチリ追加。全6話のアニメとして見ると、分かりにくい所やカットされてるように感じる部分が無く、初見の人なら十分にこれで満足出来る構成だったと思う。

・・・一方でこれ等の補完は全6話分の尺とする為の追加でもあった為、1話ごとにキリの良い所で一旦締めなければならないという事情もある。20数分を6回観るのと、110分ほどを通しで観るのでは体感はまるで異なってくる。劇場版を視聴済みの自分の場合、テンポが悪くなったように感じたのは気のせいではないだろう。実際、劇場版は106分くらいの尺で、結構ポンポンポンと進んでいくのでだいぶテンポが良いのだ。

何より大人の事情もあるのだろうが、EDで「ユートピア」が流れないし、あのスタッフロールが無い。恐らく、この点が人によっては、というか私にとっては最大の問題。

テンポの良い砂漠の大冒険の果てに、ダムの決壊と共に流れるユートピアとそのまま移行するスタッフロールと共に流れるその後の砂漠の人々の描写。この爽快で余韻の残る終わり方もまた、劇場版のサンドランドを神アニメたらしめている要因なのだ。THE SERIESの場合、連作アニメとなっているので仕方ないのだが、これが単なる6話のEDという扱いでしかない。

追加や補完がされた完全版!という単純な話ではなく、通しで見た時のテンポの良さと圧倒的な爽快感のある終わり方は劇場版だけのもの。1本の劇場版アニメから全6話の配信アニメに変わった故の良さがそれぞれにあり、どちらも見るべき、というのが私の結論です。

【PS5】SAND LAND(サンドランド)

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