SAND LAND -サンドランド- を観ました 鳥山明×じじい×戦車=最高! ※ネタバレ注意

鳥山明が魔物とじじいと戦車でストレートに殴りかかって来る映画が面白くないわけないやろがい!!

鳥山明が原作の漫画をフル3Dアニメとして映画化した「SAND LAND」が8/18に公開。ここでは当時感想を書きませんでしたが、「スーパーヒーロー」も観に行っていた身としては、また鳥山明の絵があのフル3Dで観れるということもあって楽しみにしていました。

勿論、ジャンプ+の方で毎週1話更新していた原作の方もしっかり履修済。ジャンプラの方は完結が来週ってのも上手いですね、原作未読で結末が気になる人はすぐに観たくなりますし。

・・・で、観に行った感想なんですが。
滅茶苦茶良い意味で期待を裏切られた!

いや、マジでドラゴンボールでもドクタースランプでも無いからって理由で、鳥山明作品だけどあまり注目されてないかもしれませんが、下手したら今年見た映画で一番じゃないかって位に面白かったです。

スーパーヒーローとはまた別の方向性の濃厚なフル3D鳥山明

鳥山明が爺と戦車を描きたくなって単行本1冊分、全14話の短期集中連載が成されたのが原作のSANDLAND。水が枯渇した国で、泉を探して3人が砂漠を旅するという内容なのですが、とにもかくにも、鳥山明をこれでもかと感じられる本作。

最早説明不要なんですが、鳥山明って人間も人間っぽい生物もモンスターもマシンも、何もかも凄いデザイン能力なんですよね。それ等が一堂に画面に介していても決して違和感も不快感も感じさせないし、どいつもこいつも魅力に溢れていて、立ちはだかる相手であっても憎めない奴ばかり。

主役となるのは人間のジジイのラオ、魔王の息子のベルゼブブ、魔物の老人シーフという3人なんですが、奇妙な組み合わせに見えて、旅の中で異種族がお互いに信頼を深めていく王道なストーリーは見ていてとても気持ちが良い。細かな伏線もしっかりと機能するし、悪と言える悪もゼウ大将軍のみ。

しかも声優が豪華なおかげでより各キャラへの愛着等が強まるのですが、特にラオに山路和弘さんを採用したのは100億万点のキャスティング。山路さんのラオ、カッコいい爺が過ぎるんです。

また、映画化に際してある程度ストーリーも変わっているのですが、特に終盤はあっさりとしていたゼウとの決戦のスケールが超パワーアップ。スクリーン映えするド派手な戦闘が楽しめます。

しかしSANDLANDの主役は、どちらかというと旅の足となる戦車。外装や内部の様子も含めて凄く丁寧に戦車を描いていて、そこがドラゴンボールとの最大の差別化とも言える部分。おまけにこの映画では原作から何もかもが超絶パワーアップしているのですが、大きな点としてはアレ将軍との戦車戦が中盤の山場になっていて、これが物凄い迫力。

しかも太陽を背にする、急停止と急発進を巧みに織り交ぜる、チャフをばら撒いてレーダーを欺く等、戦い方もガチガチ。まさかこんなに見応えがあるフル3Dの戦車戦アニメを観れるなんて、本当に良い意味で予想外でした。

ガルパンおじさんの一人としては、ガルパンの最新話の公開1か月半前にこの映画が公開されたことで、4話のハードルがメチャクチャ上がったのではないかと思います。4話~6話がどこで戦うのか分かりませんが、砂漠だけはやらない方が良い。SANDLANDには勝てませんわ。しかも音響監督もガルパンと同じ岩浪美和監督。ぶっちゃけ一度観てしまうと、4DXやドルビーアトモスでも視聴したくなると思います。
余談だけど序盤に「大魔王サタン様」って台詞を聞いて吹きかけた。全部どこかのヒールレスラーと塩試合マンが悪い。

観るハードルも低いので、誰にでもおすすめ

昨年のドラゴンボールの映画「スーパーヒーロー」と同じフル3Dなのですが、本作は序盤に運転する車、メインとなる戦車、飛行船、ラストの〇〇等々、沢山の「マシン」が出てくるし、ベルゼやラオの生身でのアクションも見応え抜群。舞台も砂ぼこりが舞い砂嵐やモンスターが襲い来る砂漠と、色んな意味でドラゴンボールとは違う鳥山明の王道冒険活劇を堪能出来る作品になっています。

この1本で完結しているし、原作も単行本1冊のみ。予備知識ゼロでいきなり見ても全く問題ないので、観るハードルが物凄く低いのもおすすめしやすいポイントです。

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