イペリットのことが益々分かんなくなってきたし怖すぎる。
もう進化に追いつけなくなりつつある気がする
元研究所員達である尻尾付きとの本格的な討伐戦が開始ですが、その前に冒頭でイペリットの思考というものについて今更ですが解説が。一つの脳が全体を統合するのではなく、それぞれの感覚器に小さな脳が付いていて反応する、みたいなものらしい。
元人間も同じで、イペリットに成る過程で脳はバラけた模様。それ故にどこかの感覚器だけは思考された動きを見せる為、厄介さが増しているとのこと。更に今回の解説から、尻尾付きイペリットと化しても「人間的な部分」は残っていたようで、これがデルウハ殿が言うように最悪なタイミングで噛み合いピンチを招くことになりました。
というわけで尻尾付きとの戦いの前に、前回いた謎の気持ち悪い蓮コラみたいなイペリットが突如襲撃。周りの尻尾付きが引いて道を開けるという行動を取っているのが不気味極まりない。しかも予備動作無しでいきなり長射程のウォーターカッターで攻撃してくる鬼畜仕様。真っ二つになってるのにくっ付けたら治った7の生命力どないなっとんじゃい!
年老いた7と8ですが、歳を重ねた分ハントレス達以上の技量も備えたようで、特定の分野においては2人でないと対応できないこともあると今回で判明。お役御免ということもなく、この先も普通に出番がありそうなのでそこは良かったなぁと思う。
しかしそれを上回る今回の新型イペリット。近づいたら近づいたで大量の水を放出して動きを奪い、それすらも乗り越えて近接攻撃を仕掛けたら吹き出る血が体を分解するハントレス特攻。挙句、尻尾付きがそこに超高熱を付与してウォーターカッターの水中での攻撃力低下を解消、水中なら大した脅威じゃないと考察していたデルウハ殿をイレギュラーが無ければ完全に頃していたというとんでもない戦闘力を見せつけてきました。完全にデルウハ殿達を倒す為に進化したかのような特性。
しかも、その超高熱を付与する能力を得たのは、竜野君の婚約者だった筆ヶ谷が元になった尻尾付き。イペリットに成っても残っていた人間的な部分がデルウハ殿を認識したことで、デルウハ殿に対する札意マシマシの攻撃が放たれたということですね。
なので、多少なりとも竜野君達の研究で生まれたイペリットが人間しか襲わない理由も朧気ながら分かって来たのかな?少なくとも筆ヶ谷が元になった尻尾付きイペリットだけは「あっ私の愛する竜野君をぶっ頃したデルウハ殿だ 頃す!」という理由で襲い掛かっていたことが分かったわけだけど・・・ということは、人間への札意が基本的に備わっているイペリットに、人間だった頃の記憶から生まれる個人への執着とかが合わさる為、余計にイペリットを襲わせることは不可能ということになるのかな?
が、一方で今回デルウハ殿の危機を偶然ながら救った共食いイペリットのような習性を持つものもいるわけで、やはりイペリットのことが話が進めば進むほど、情報が明らかになっても尚分からなさが増していく感じがヤバいですね。
今一度原点である少女達とのコミュニケーションに立ち戻る
さて、今回の最低殿ムーブは一人ずつイペリットと戦わせて相手の出方を確認するという犠牲前提の立ち回り。何度死んでも蘇れるなら消耗度外視の分析戦は定石と言えますが、これまでが6人揃っての戦いが基本だった為に意外にもこの戦い方は初めて。最初に犠牲となったいちこ、前回の後ということを考えると、そりゃ信じられないって反応になるわね。
前回のあの謎のギャルゲーが実はデルウハ殿の仕込みとかそういうのでは全く無かったことが判明した一方で、ハントレス達には何かデルウハ殿が自分達を頃したらそれが分かる仕組みを構築しているかと思われていたのですが、みちが初手のウォーターカッターで頃されたのを感知出来なかった為、そんなものは無いことが判明。
彼女達のあの態度は、研究所の大人たちに失望し、最早デルウハ殿しか信じられる大人がいないくなった為に、今のデルウハ殿ならもう自分達を裏切らないと信じて誠実に私達と向き合って欲しいと考えた末の、自分達も誠実に接しようとしたコミュニケーションによるものだったと。よみがイヤホンを外したのも、デルウハ殿の言葉をちゃんと聞こうという態度の表れということか。
あぁなるほど、にこの「どうやったらあんたは良心を持ってくれる?」が直球の答えだったわけですね。
頃したら分かる仕組みがあると思わせておいて、そんなものは必要ないとデルウハ殿に提示することで誠実さを信じてもらう。紛れもなく内面が成長しているのが見て取れますが、つまりそれを裏切るようなことがあれば最早交渉の余地もなく一瞬で関係が瓦解するわけで、ぶっちゃけデルウハ殿にとっては何らかの仕組みがあった方がまだマシだったと言える状態か。何せ今回いちこを既に頃した後にこんなこと言われちゃいましたからね。
つまり表面上は前回のギャルゲーでの対応は正しかったってことになるわけですが、それを続けなければならんと・・・?そんな私達をあなたは裏切るのデルウハ殿?ってのがこの先ずっと続くと。そこには小手先の策が介入する余地もないわけで・・・うーん、大変そうだなデルウハ殿!長期的に記憶を消す薬が完成するまでの辛抱になるのか、それともそこでまた一波乱あるのか。