小豆島にも行ったので今一度からかい上手の高木さんのアニメを最初から見直してみる 2期1話~6話

1期の復習も終わりましたので、次は2期の復習をしていきましょう。2期3期は今の所、1期のような公式ガイドブックが無いのが少し残念ですが、1期のように注意深く見ることで気づけるような意図が多分に含まれていることは間違いないと思います。

小豆島の旅行の記事はこちらから。

1巻

1話、時系列的には完全に「席替え」の続き。教室の後ろに貼られていたものも変わってないし、日数もそう経っていないことでしょう。名前は「教科書」だけど、実際には「教科書」「縦読み」をニコイチしたガッチャンコの話。

OPは小豆島要素は減ったものの、シャボン玉はオリーブ公園での遊び道具の一つ。そこを押し出してる感じかな。今回からすみれちゃん・北条さん・浜口君もOPに追加。すみれちゃんは1話、2話ともに高木さんの隣でニヘッと笑い、浜口君はクラスメイトじゃないけど仲良くなった、と。

どちらも英語の授業な上、「縦読み」内で「手紙・・・(ちょっと顔赤い」という高木さんの反応や最後に返事を返す所から、「手紙」→「席替え」→「教科書(&縦読み)」という流れを考えたのでしょうね。「席替え」で返したハンカチに入っていた手紙と授業中に貰った手紙、2つの手紙への返事という意味を持っていますし、初っ端から非常に丁寧な構成。

「催眠術」では一瞬だけ、「西部のダンディ」のCMが流れる。あの一瞬の為に1話で玄田哲章さんをお呼びしていたと。

「水切り」は原作通りだけど、「手を繋いだら勝ち」というこの何気ない提案が、2期全体を通したテーマになるとは、当時は気づくまで数話掛かりました。また、あのハンカチもすぐに再登場。夕陽で顔が若干赤いのが隠れている高木さん、というのも良い。

ちなみにこの川、広さや周囲の景観からして、伝法川のどこかがモデルになっているのではないかという話です。あと小豆島では自分もやったけど、つるつるした石も沢山あるので海辺に行くと水切りしたくなっちゃいますよ。

EDはこの時まだ秋なので紅葉が待っている秋模様。

2話、冬になったので原作でも最初はカラーで描かれたマフラー高木さんが解禁。「氷」は季節こそ少し経ったけど、「水切り」の続きで早速手を握るのか、と見せ掛けて握らない。これが握りそうで握らないの始まり。

「外見」で西片君が髪を切ったので、あしたは土曜日枠も「前髪」。尚、「バレンタインデー」でもまだユカリちゃんの前髪は戻り切らず。ちなみにBDの特典には「外見」の翌日、本当に高木さんが外見を変えてきたので西片君が違いを見つけようとするお話の描き下ろし漫画が収録されています。

ここで「バレンタインデー」だから、1話から一気に年を跨いで数か月経過。冒頭の島の風景、あれだけで分かる人いるのかな。分かってて体育が無いことを確認して密かに紅潮する高木さん、照れまくる真野ちゃん、どっちも可愛い。・・・なんか、2話の高木さんは全体的にアップの際の作画が物凄い力入ってて、物凄い可愛いですな。

EDは冬なので「粉雪」に雪が舞うものに。

円盤特典のセレクトエピソードは「外見」。1巻発売時も書きましたが、西片君を360度観察する高木さんがダミーヘッドマイクとの相性があまりに良過ぎる。「水切り」のオーディコメンタリーも理解が深まってとても良いです。

ちなみに2期の円盤のメニュー画面は、各話から厳選したシーンの原画と映像が流れるので、原画が好きな人にはメニュー画面だけでも楽しめる作り。

2巻

3話で一気に季節は飛んで4月1日「エイプリルフール」まで。「お花見」は実質「ダイエット」のタイトルが変わっただけ。やってる場所はやはり土庄中学校の裏、富丘八幡神社の階段前広場なのかな、鳥居の位置が違うし2巻のジャケット裏の写真的にも違うような気がするけど。

ちょうど2年生が始まるし、「エイプリルフール」の後半や「進級」、アニオリの本格的な解禁が2期で始まったのもここからな気がする。3話は一旦手を繋ぐ繋がないは置いといて、2年生への進級に焦点を当てた構成で、入学時のエピソードである「呼び方」を回想って形でそこに関連付けている。ちなみに席の位置が進級によってまた窓側に移動した。

原作だとバラバラなエピソードの中で描かれた進級直前の「エイプリルフール」だけど、アニメでは製作委員会が2人の1年間をほぼ時系列に沿って作って来た上での進級直前のお話だから、原作以上に2人の心の機微を掘り下げる形で描かれている。ここの追加はアニメならでは。

「進級」は初めての丸々アニオリで構成されたお話だけど、キュン子の真似をする瞳うるうるな高木さん、うっかり出たクリティカル、それでもやっぱり勝てない西片君と、要点をしっかり押さえている。原作以上にアニメでは100片の印象が強いが、恐らくここからそれは始まっているんだろうね。

EDは春になったので桜が舞う。

4話、「腕相撲」で西片君の鞄の上に自分の鞄を重ねて置く高木さん。1期見直した時に書いたけど、これも1年間の変化だよね。最初は別々に置いて、自転車の籠に一緒に放り込むようになり、他の所でも重ねて置くようになった。

ところで、よく見ると下校シーンでクラスメイトのノッポ君と鈴木ちゃんが一緒に帰ってたりする。・・・すみれちゃんの件もあるし、劇場版でいつの間にか何人かくっ付いてたりもあるのかな?柴崎君も腕相撲してるし、基本的に仲良しなクラスだよなぁ。

「水切り」の件が今でも印象強く残っているのは「腕相撲」ではっきりと分かり、ここで一応腕相撲という遊びの中であれ以来にちゃんと握る。よく見たら西片君の方から握ってたり。そして二度握れて高木さんはご満悦でゴミ捨てに行くのだった。

大人っぽさを求めるエピソード同士ということで、あしたは土曜日枠が「大人っぽく」でその後に「にがみ」。「自転車」でのブレーキの利きが悪いという前振りはこの中でやってる。BOSSっぽいダンディなコーヒーにダンディなBGM、これもある意味前振りかな。

「自転車」では登校ルートが土庄町に実在する「迷路のまち」に。遠くに見えたのは西光寺の三重塔。アニメ本編内で実在の名所が初解禁。この間の旅行で土渕海峡のそばにあるのに行かなかったのは痛恨の極みである。

自転車を置いて来たもう一つの理由を示唆するような、イチャつく猫達。最後の高木さんの「何でもないもん」の言い方が凄く良いですね。

タカギーデジタルのエピソードは「進級」。後輩役をやる高木さんが西片センパイへ耳元で囁くので色々とヤバい。オーディオコメンタリーは「エイプリルフール」。高橋さんのウソとホントの演技の拘りが聞けたり、視聴者も思うように脳内の高木さんはちーのイメージで演技していたり。エイプリルフールのPV版と聞き比べてほしいとのことです。

・・・(西片君限定で)ウソを見抜ける梶裕貴の相方。高木さんは空閑遊真だった・・・?

3巻

5話、夏服の季節に。ちょいちょい前振りのあった西部のダンディが「質問」で登場。原作通りではあるけどそこに玄田哲章さんの起用、ノリノリな高木さんと見所満載のエピソード。そこから同じくダンディを見ていたミナから「眉毛」に続いて前半が終了。

その後「放課後」「ハッピーバースデー」と二連続のアニオリ。こないだの上映会で先行販売された100%キュンホルダーが登場したのも今回。そして土渕海峡も登場。すぐそばに消防署が見えるのも現実と同じですね。また、迷路のまちも引き続き、ケーキ屋さんや玩具屋さんのある商店街として今回舞台になっています。

この時貰ったプレゼントのお礼を、恥ずかしがりながらも本人に伝えた西片君。対して、誕生日プレゼントとして用意していたのに「誕生日」という言葉は言わず勝負に勝ったからあげるという意味でプレゼントを渡した高木さん。

今にして振り返って見てみると、「大事なことはどれだけ恥ずかしくても伝えられる西片君」と「肝心な時に勇気が出ない高木さん」という2人のキャラ造形を、この時点から既に完璧に把握した脚本になっているんですね。

ここでは高木さんに「誕生日おめでとう」と言わせない、言えない子であると、そこまで深く理解したアニオリだったのか、これは・・・!と今更ながら震えています。

EDは西片君がありがとうと伝えたからか、そのまんま「ありがとう」。お互いに色んな気持ちがこもった言葉でもあるんだろうなぁ。映像もここから黒板で遊んだものに変化。

6話、アニメじゃ1年の「スポーツテスト」をやっていないので、「リベンジ」の冒頭にちょっとだけ回想と言う形で入れたり、準備運動で高木さんの体が柔らかいのを描写したり。あと息を吹きかけるのは直接邪魔するようなからかい故か、握力計を高木さんの手を握るつもりでと言われる形に変更。2期のテーマにも即した良い改変ですね。

林間学校はもうすぐ。鈴木ちゃんが北条さんと同じ班で喜んでいたり。

「ドッジボール」自体は大きな変更はないけれど、準備委員で2人がしばらく一緒に帰れなかったのがようやく解消された最初の放課後ということで、西片君の方から誘うような形で一緒に帰る。高木さんが寂しそうなのは言わずもがな、西片君も放課後が別々でからかわれる回数が減るのはフェアじゃないと思ったり、一緒に帰ること自体は当たり前の認識になっていたりね。

「デート」とか「にがみ」とか、高木さんが姿勢を低くする時の作画、なんか拘りを感じるよね。女子がスカートが地面に着かないようにするのは当然っちゃ当然なんだが、なんかね。あとカップ麺を食べる前に髪を耳に掛けたり、女子らしい所作に抜かりが無い。

ドッジボールの話とは言ってるけど、後の展開を見るとここで「西片に追い掛けてほしい」って告げて前半6話が終わり、後半の残り6話で西片君の方から何度も高木さんを探しに行ってたり、そして3期のラストでもこの願いは届いているんだなぁ。

タカギーデジタルは「デート」、オーディオコメンタリーは「くしゃみ」。くしゃみしている各人を高橋さんが解説しています。そしてEDで興奮しております。特典の描き下ろし漫画は「デート」の後にカップ麺食べながら林間学校のことを話す2人のお話。

改めて見ると、2期もやっぱり面白いなぁ。そして小豆島の行かなかった所ばかり出てくることに気づいてしまいアンニュイな気持ちになるのだった。次に行かなきゃならん所が一杯あるやないかーい!

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