ボンバーマンジェッターズ 35話・36話 感想

ゼロの謎を更に深める35話、そして閑話休題でありながらとんでもない伏線を仕込んでいた、36話。

第35話 B-1勝負!燃えよシロボン!!

B-1グランプリは進み、シロボンはベスト4へ進出。相変わらず観光ばっかりのシャウトさん、そして影が薄いカモメボンバー。

ボムを投げられないのにこの先どうするんだと心配するミスティに対して、「どうにかなる」と返答するゼロ。意味は同じだけど、「大丈夫」じゃなくて「どうにかなる」なのが、人格はマイティだけど記憶を失っているというのを端的に表していて良いなって思う。記憶を失くしていてもその人が普段言っているのと同じ言葉を言うのってお決まりだけど、意味は同じだけど違う言葉で言うってのは珍しいですよね。

マイティが亡くなったことを知らなかったオヤボンさん。シロボンの様子を見て何かを感じ取ったのか、涙の代わりに汗を流す。前話の時点でも、マイティにリベンジしたいという思いが強いだけで悪い人じゃないのは明らかだったが、この回では懐の広さと漢らしさも見せ、ボムスターを6つ持っているのも頷ける好人物であることがよく分かります。

で、マイティがボムスターを7つ持ってると言ったシロボンに対して疑問を投げかけるオヤボンさん。これもまた伏線と言えるし、オヤボンさん自身が既に6つ持っているからこそ、7つ目のボムスターの存在については思う所があるのだろう。

オヤボンさんと戦うことより、目の前で命の危機に瀕していたコボンを助けたことで、シロボンは5つ目のボムスターを得た。4つ目からすぐの入手だが、これまでの入手の経緯を考えると、これもまた納得出来るもの。そしてオヤボンさんを倒したゼロ。彼はやはりMAXなのでは・・・と気になる終わり方をしながらも、次回は閑話休題なお話。

・・・そういえば、このB-1グランプリ編はバーディが一切登場していないんですよね。ボンバー星に行くこと、そしてボン婆さんに会うのは避けられなかっただろうし、複雑だったのだろうと想像が出来てしまう。いないことに納得が出来るのは、これまでの丁寧な描写の積み重ねの賜物ですね。

第36話 密着!ジェッターズ24時

普段の任務が無い時のジェッターズの面々の様子を描いたお話。少しシャウトの周りはいつもと違うけど、なにか大きな事件があるわけでもない日常回。それだけに、「毎日同じことを続ける」ツイストさんとバーディの姿や、ライバル店に悩むシャウトには、子どもより大人の方が共感することでしょう。

シャウトにもちゃんと友達がいたり、バーディも仕事仲間と話す機会を作っていたりと、これまで分からなかった色んな顔が見えるのが特徴。あと伝説のアメリカザリガニが普通に本職の仕事をしているシーンがあるのもこの回。

そしてママとツイストさんが行っているフラワー教室・・・まさかこれが、あの最終話に繋がるなんて、放送当時こんな伏線誰も覚えてなかったに違いない。見直さないと絶対にママとツイストさんの繋がりなんて分からないですからね。

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