アメリカのM3Lee、ドイツのティーガーⅠと来たら、次はロシアでしょってことで、3つ目の戦車プラモは「T34ショック」で言わずと知れた名機、T-34/76の1943年型モデルを作ることにしました。流石に3つ目となると、組み立てるスピードも徐々に上がって来ててスムーズに。これならその時間で塗装にチャレンジしても良いかもしれない。
今回は途中写真は少なめです
初日は車体下部を作成。このキットはドライブスプロケットを車体に直接はめ込むタイプの為、後で履帯を装着したら引っ張られて取れ掛かってしまいました。かと言って下手に押し込んだら割れたり削れたりしそうで怖い。アイドラーホイルはシャフト通すので、こっちにもシャフトがあれば良いのですが。
5日程開いて組み立て2日目、今度は車体上部と砲塔を組み立て。見ての通りの傾斜装甲、これこそT34の特徴ですね。全周均一の装甲で傾斜装甲もあって、抜群の防御力。半面、傾斜装甲って車体の内側に向けて傾いているので、内部のスペースが狭くなる欠点もある。何事も万能ではないんですな。
こちらは砲塔上部。このキットは1943年型なので、前期型と後期型の2つを作れます。左が前期型、右が後期型。後期型は見ての通りキューポラが追加され、これは同年に開発されたT34/85にも採用されています。なので砲塔上部を見れば85にも同様のキューポラがあるのが確認出来るはずです。
・・・が、このキットの最大の問題がこの砲塔上部で、実はハッチ等の部品が一組分しか無いので、どちらか一つしか作れません。接着剤使っちゃうので付け替えたくなっても後から付け替えられないという罠が。前期型で作りましたが、タミヤさんにパーツ発注しようかなと考えています・・・
で、これを組み上げれば、このように76.2mmの回転砲塔が完成。これを車体と組み合わせれば完成・・・ですが、このキットはある意味ここからが本番だったり。
充実のオプション
このキットにはオプションパーツが大量に付いていて、車体の左右に好きに装備出来るようになっています。予備のキャタピラをはじめ、丸型と角型の二種類の燃料タンク、木箱や工具箱、シャベルや毛布、ワイヤーや路面凍結用のキャタピラアタッチメント、丸太等が付属。某漫画のせいで近年はネタ扱いされやすい丸太ですが、泥土にはまった際の脱出用で当時のロシアでは雪解け時の戦車の必需品となっていたようです。
というわけで、自分の好きなようにこれらを搭載して、「T34/76 1943年型 前期型砲塔搭載型」の完成です。丸型燃料タンク・木箱・毛布・丸太・シャベル・予備キャタピラなんかを左右に載せれるだけ載せてみました。
T-34が実戦に現れたのは1941年。1943年ともなると量産の為に生産の工程の簡略化、V-2型ディーゼルエンジンやトランスミッションの改良、不要な装備の廃止等が行われ、より多くの点で更に信頼性の高い戦車になっていったようです。そして同年、T34/85が完成したことで、更なる強力な戦車旅団がこの世に生まれたと。まさに傑作の戦車と呼ぶにふさわしいでしょう。