もみじさんの戦車プラモ作成記 その⑥ ~ティーガーⅠ後期型が完成しました~

前回は履帯の組み立てにかなーり苦労しましたが、それも何とか終わり車体部分の組み立てはほぼ終了。残りは砲塔部分と一部パーツの車体への取り付けのみとなりました。

これぞ王道重戦車

 

残りが砲塔部分だけだったこともあり、途中経過の写真を殆ど取りませんでした。というわけで、いきなりですが完成写真をどうぞ。ティーガーⅠ後期型、完成でございます。シンプルなザ・重戦車というべき佇まい、いざ自分で組み上げて眺めてみると、う~ん何とカッコいいのか!!

 

目を引くのはやはり88mm砲ですね。この長い砲身、見るだけで強いと分かる凶悪な武器。そして前面100mmという重厚な装甲。兵器としては欠点も少なくなかったとしても、それでもこんな戦車に戦場で相対した連合軍がどれほどの恐怖を味わっていたのか、想像に難くありません。

前に組み立てたM3リーと並べただけで、その強さが推し量れそうな程です。プラモですら、M3リーがタイガーに勝てそうには全く見えません。1輌でシャーマン5輌に匹敵すると言われていたのも頷けますね。

組み上げた感想:理屈抜きで、とにかくタイガー戦車はカッコいい!Ⅰを作ったらキングタイガーの方も作って並べてみたくなりました。おそらく次かその次くらいに作ると思います。

細かい仕様違いを再現可能

ちなみに説明書にも記載されていますが、このキットは砲塔部分の組み立ては後期型と最後期型、どちらも再現することが可能になっています。

後期型は生産開始から約2年半が経った1944年1月から生産に入ったもので、司令塔の点視孔がペリスコープ7つになり、装填主用ハッチの前にも前方監視用のペリスコープが増設。排煙用の換気扇が砲塔の真中に移り、転輪の構造も変更された型。今回は一応こっちで組み立てました。ただし、後述する照準孔は一度開けると戻せないのでそのまま。

それから数か月して更に仕様が変わったのが最後期型とされているもので、照準器が単眼のものに変わった為に照準孔が2つから1つに変更(上記画像1枚目の砲身横の小さい穴)、S型地雷の発射装置をハッチに取り付けたり(上記画像2枚目の開いたハッチの後ろにある丸いの)といった改修がされています。

また、砲身先端のマズルブレーキはティーガーⅡと同じ小型の仕様になりました。画像1枚目が最後期型、2枚目が後期型。最後期型の方が小さいので見掛けは弱くなったように錯覚しますが、実際には小型軽量化により重量が半分近く下がっています。ティーガーⅠはその重量故に駆動系に問題を抱えていただけに、数十キロの低下でも現場にはありがたいものであったことでしょう。それに砲身先端の軽量化なので、砲撃面での精度等にも影響はあったはず。

エンジンも途中から新型のものに切り替わったらしいので、ティーガーⅠも初期のものと最後期のものではかなり別物になっていたんだろうなぁ。こういう兵器の改修や生産は、当時の情勢や使える技術、現場からの声等の色々なものが混ざってその時々で最適なものが生み出されていたから、もしかしたら歴史が変わっていれば世に生まれていない戦車があったり、更なる改修がされた戦車もあったのでしょうね。もしティーガーⅠがこれ以上の改修をされていたら、どんな風になったのだろうか。

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