ボンバーマンジェッターズ 22話・23話・24話 感想

22話 マイティの一番長い日

前川脚本回。ここから前半2クールの〆に一気に突入していきます。

MAXがマイティだというシロボンの話を聞いたバーディですが、すぐには信じずMAXについて自分で確かめてみた上で、一話の事件の裏で何が起きていたのか、そしてバーディから見たMAXの考察をシロボンに聞かせます。

バーディにとって、親友であるマイティを自分のせいで死なせたという自責の念が、今でも心に残り続けているのが分かります。それ故にシロボンに対しても負い目を感じていたのを、この時まで隠していたのが発覚しました。

しかし、悲しいかなシロボンは大人ではない。大人が正論で説明した所で納得出来ません。MAXがマイティだという考えを捨てないまま、シロボンは去っていきました・・・

一方その頃、ムジョーは地方へ左遷が決定。悲しいけど、四天王負けすぎたもんね…ヒゲヒゲ団って成果至上主義の極みだし。理不尽だけどバグラー様は過程見てないし。ただ、ムジョー視点でもMAXについて詳しいことは何も知らなかったりと、MAXの謎をより深めつつ次回に続きます。

23話 シャウトの涙

情報提供者に会いに行くバーディの後を追跡したシャウト。どこかの星の港で待っていたのは何と敵であるムジョー。涙を流す彼の口から語られたのは、マイティが死亡したという真実でした。

中和するべくガングを中心としたボケが半分くらいを占めている回ですが、唯一マイティと接点の無いシャウトがマイティの死亡という悲しい事実を知り、早くに母を亡くした自身の身の上とも重ねて悩み、そしてシロボンに対してその事実を言ってしまう無常な展開。

定義こそ色々あり過ぎてあやふやですが、ここから26話までのシャウトの立ち位置は、紛うこと無き「ヒロイン」と呼べるもの。当初からシャウトの母がいなかったのも、この展開の為の設定だったのでしょう。

24話 電撃サンダーボンバー!

シロボンは皆の前から去ってしまい、シャウトはジェッターズを退団。暗雲立ち込める中、ヒゲヒゲ団ではMAXが戦闘隊長になり、更に不穏な予感が。

忘れたらその人が可哀想だけど、忘れられないと自分が潰れそうになる。ツイストさんへ語るシャウトの胸中は、大切な人を亡くした人ならば誰でも覚えがあることでしょう。

一方カタギに近づきつつあるムジョーはサンダーボンバーをキャラボンに戻そうとしますが、家出されてしまい失敗。スパナで一発で気絶するムジョーとか、合体ボンバーマン製造マシンを布一枚であんな場所に隠してたのかとか色々ツッコミ所はありますが、そこは気にしてはいけないのだ。

サンダーボンバーは四天王の長兄として、ムジョーの息子として弔い合戦を頑張るもやっぱり相手と状況が悪過ぎました。シロボンと一対一で正々堂々やっていれば間違いなく勝てていたはずの強敵なのに、シロボンとMAXが両方ともいる状況で不意打ちを仕掛けたのが運の尽き。

本来であればそこまで汚い手は使わない戦士だったはずなのに、兄妹の敗北が彼の心を歪ませてしまったのでしょうね。別ベクトルで、ボンバーマンに大切なのは心であることを証明したと言えるのかも。

そしてバーディに寸での所で助けられたシロボン。MAXはマイティでは無い所かマイティを殺した張本人だと分かっても、まだ幼い彼の心ではそれを認められません。しかし、事実は決して変えられない事実。それを受け入れ、そして乗り越えられるのか。前半の〆となる次回と次々回において、彼はまた一つ大人へと近づいていきます。

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