学校や夜のシーンもしっかり見ておけばより楽しむことが出来る。今回はその最たる噂と言えるでしょう。
願いがかなう楠の噂
どこか疲れた様子のニシ君。ヤマザキからのライバル視に辟易しているらしい。
校舎に戻ると、クメ君から貯水湖の南にある楠について話を聞ける。それは高校生が首を吊ったものらしく、その枝の分かれ目にあるウロに自分の願いと他人の不幸を書いた紙を入れると願いが叶うらしい。
そしてそれを見に行こうと提案するクメ。彼が言うには、この後貯水湖に行けば面白いものが見れるそうだ。
貯水湖には何故かヤマザキの姿が。適当にあしらい帰るヤマザキだが、その目的は恐らく・・・例の楠には、大量の紙が入っていた。それだけ、信じている人が多いのか。
クルミの前で、紙の内容を見るのは止めろというナオ。仕方なくその日は帰ることにしましたが、途中でサンゴとはぐれてしまいます。すぐに合流し、その日は帰ることに。
翌日、クルミが願いを書いてきた。内容を確認したナオは、これなら大丈夫だと入れに行きますが、そこでふとしたことから一枚の紙を見てしまいます。書かれていたのは、クルミが病院に入れば自分の願いは叶うという、クルミの不幸を望む内容。
ナオはこれを見て怒りますが、対してサンゴは酷く冷静に言います。クルミが人に恨まれないと思ってるのは、ナオとクルミだけなのだと。そう言って、彼女は走り去りました。
翌日、ケロッと忘れていたクルミを見たナオは、この話題についてはもう触れないことにしました・・・
気づかない内に誰かを傷付けてしまうもの
初日の検証をサンゴにすると分かりますが、2日目に見る紙を入れたのはほぼ間違いなくサンゴ。ナオとクルミで行った場合でも、帰りにはぐれたふりをした時に紙を入れてから戻って来たのだと想像が出来ます。
夏休み以後、サンジョウからナオが聞ける話の中で、気づかない内に誰かを傷付けているのだろうかとサンジョウが悩んでいるのが聞けます。この時、ナオは自分は大丈夫だろうと曖昧に答えていますが、残念ながらナオがサンゴを無意識のうちに傷付けていたのは間違いありません。
ナオのクルミに対する対応と、ナオのサンゴに対する対応はこれまでも明らかに異なりました。この噂の中でも、サンゴは良いけどクルミには・・・とナオは言っており、その時のサンゴの反応を見ても付き合いの長さによる遠慮のなさが徐々に徐々にサンゴを傷付けていたのは疑いようが無い事実。
好きな女子として特別扱いされるクルミと、遠慮もなく異性としても見られない自分。これまでもサンゴはその事実に悩み苦しんで来ましたが、今回ついにそれが一線を超えてしまい、彼女を卑怯者にしてしまいました。
しかし前述したとおり、その大元はナオの対応による所が大きい。母親との会話でも、ナオがサンゴを異性として見ていないのは明らか。行動を起こしたサンゴだけが悪いと責められるものでもないでしょう。
時期が時期ということもあり、作中での時間の経過による積み重ねも活かした、実にリアルなお話でした。
ちなみに
初日にサンゴで検証に行っても、紙を入れずに帰ることが可能。この場合は翌日相談で終わる為実質1日で検証が終了しますが、初日にナオとクルミで行った場合やサンゴで紙を入れた場合は上記の展開に。
日数的には入れない方が良いですが、どちらも確認するべきでしょう。
あと、夏になるとセミの鳴き声が散歩中に聞こえますが、特に森の中は非常にうるさいです(笑