今年も車中泊が出来る時期となりました・・・というか、急に出来るようになったというか。令和ちゃんはどうして段階を経るということを知らないのだろうか。一気に寒くなったのだが。
3連休に家に籠るのも勿体ないし、こないだのクラフトビール祭りもあったので、洞川温泉に行って温泉入って洞川温泉醸造所のビールを呑もう、後は流れで適当に、という実に何も考えていないプランを立て、前からある物や最近買った物等を色々と車に積み込み、昼過ぎから出発。
夜の洞川温泉はいいぞ

行く途中で何か買い物しに寄り道もしたり、普通に道を間違えたりした結果、午後6時前位に洞川温泉に到着。一年前と違い、ちゃんとした道で行きましたよ、ええ。

こちら、「洞川温泉ビジターセンター」は去年初めて洞川温泉に行った際、不運にも臨時休業だった為に温泉に入れず撤退することになった日帰り温泉。洞川温泉の温泉は、どこも泉質は弱アルカリ性。源泉の位置や温度管理によって各旅館ごとに多少の違いはあるらしいけど、基本的には大体一緒と考えたら良いのかな。

アルカリ性の泉質特有の、少しぬるっとした天然温泉は良いですねぇ。この日帰り温泉には浴槽、洗い場、露天風呂の3つしか無く、露天風呂も狭めなのですが、元々が秘境の天然温泉地というロケーションも考えたら、こういう所にはサウナとかジェットバスとかなくても、湯船と泉質さえあればそれで十分なんです。ゆっくり浸かって堪能しました。

風呂上がりは名産品ごろごろ水のごろごろサイダーをば。

そして繰り出しましたるは夜の旅館街。前は暗くなる前にお暇してしまったので写真や映像でしか見たことがありませんでしたが、趣のある建物に随所にある提灯、タイムスリップしたかのようなこの光景、雰囲気、最高ですねぇ。

やっぱりこの光景に価値がある観光地だけあって、浴衣を着た宿泊客がチラホラ散策しておりました。流石に夜6時を過ぎると、開いてる店も殆ど無くなってしまうのですが、その中でも営業している数少ない場所が・・・

今回の大目標、「洞川温泉醸造所」。何とこちら、夜の10時まで営業しております!
日本の名水100選にも選ばれた「ごろごろ水」で作ったクラフト生ビールの数々を、夜10時までこちらで楽しめます!
ネットの情報だけでは現地へ行くまで確信出来ませんでしたが、22時まで営業で正解。もし違ってたらその時用の準備もありましたが、杞憂に終わって良かった。

というわけで、サイズは3種類、一番小さいのは三種で呑み比べが出来るのでこれで注文。先日呑んだ山よそおうビール以外の基本の3種、左からそれぞれ山わらうビール、山ねむるビール、山よそおうビール。

山わらうビールはTheビールって感じのペールエール。迷ったらこれを頼むべし。
山ねむるビールは良い苦味の黒ビール。陀羅尼助の材料であるキハダを使用。奥大和ビールのメディックビターのように、これもある意味薬膳ビールと言えるでしょうか。
山したたるビールは夏いちごのスウィーツビール。いちごの酸味と甘味を確かに感じますが、ビールらしさが勝る印象か。イチゴのビールってホントに違いが大きくて面白い。

せっかくなので、裏面の3種も呑み比べ。左から大峯修行IPA、温泉ナイトクルージング、PLAY THE CAMP!。これでクラフトビール祭りと合わせて生ビール全種コンプリートです。

大峯は最初に口に入る時の呑み口がめちゃくちゃ爽やかで、名前通り修験者を癒やすような優しいビール。
温泉ナイトは後味にすら苦味が殆ど無く、めちゃくちゃ呑みやすい。湯上がりに誰でも、普段ビールを呑まないような人も気楽に呑めるようなビール。個人的にこれが1番好きです。
CAMPは苦味がかなり少なく、それでいて最初から最後まで殆ど同じ味わい。ビールだと思わずにゴクゴク行けます。
どれも美味しかったですが、特に裏面の3種が呑みやすいビールばかりで、奇をてらったクラフトビールらしいものより、この地に足を運んだ人が誰でも楽しめるビールを目指してるんだなぁと感じました。
呑む為にやって来た価値は確かにあった。洞川温泉に行くならば、洞川温泉醸造所でクラフト生ビールも呑まにゃあ損ですぜ。現地の御土産屋さんで購入が可能なので、お土産にしたい方はそちらで購入か、奈良県の色んな酒造や道の駅で販売しているのでそちらをチェック。
初めてのアウトドアの真似事と就寝
さて、お前ビール呑んでつまみのチップスター食っただけで、晩御飯食っとらんやんけ!というツッコミが入るかもしれませんがご安心を。ちゃ〜んと準備はしています。

ラーメンを炊く準備をなぁ!
…まぁ待ちたまえ。決して頭がおかしくなったとかではなくてだね。昨年は曽爾高原に行った際、車載電気ケトルを試して現地に向かいながら沸かしたお湯でコーヒー飲んだりカップ麺食ったわけですが、更に踏み込んでみようと思いまして。
で、YouTubeの動画とか見て、ダイソーで買えるもので色々とアウトドア用の道具を揃えてみたんです。ポケスト鉄板メスティンクッカートレー五徳固形燃料etc…これ等を車中泊でちゃんと使えるか試したくて持ってきたのです。

というわけで、火事にならないようにまずは板の上にステンレストレーを敷く。その上にポケスト、固形燃料、五徳、水を入れたクッカーをセットして着火。湯の温度が上がってきたら2つに折ったインスタント麺を投入して調理。
※勿論、車内でやるなら換気は絶対に忘れないように。閉め切った車内でやろうものなら一酸化炭素中毒待ったなしです。

どうなるか不安でしたが、固形燃料が消えるまでじっくり煮込んでサッポロ一番の調理が完了しました。ついでにラーメン投入前の湯で若干湯煎して焼き鳥の缶詰も準備。外のベンチまで持っていって、非日常的な晩御飯を食べて温まりました。
思っていた以上に固形燃料一個でしっかりやれるので、これならいつも荷物に積んでおいて良さそうですね。
突発的に車で来ても洞川温泉は大丈夫

さて、ご飯も食べたので後は寝るだけ。寝るのはこの、洞川温泉ビジターセンターの駐車場。何故ここかと言うと、洞川温泉にはいくつか観光客用の駐車場があるのですが、どこも泊められるのは当日中のみ。が、このビジターセンターの駐車場は、24時間駐車することが可能。
1時間300円、最大3000円とはなりますが、洞川温泉の旅館は結構前からの予約が必須ですし、バスでの日帰りは移動時間も長いし結構大変。車中泊でも良いから現地で泊まって数日観光したい、自分のように洞川温泉で飲酒したいけど宿が取れないって人はこの駐車場に泊まるという手があることをお前に教える。3,000円で洞川温泉に1泊2日出来るなら激安です。他にも旅館街の北にある洞川キャンプ場の車両乗り入れ可能な区画に泊まるという手もあります。
ただしコンビニも無い場所なので事前に食べ物とかは買っておきましょう。来る途中にある黒滝村道の駅とかで買っておくのをおすすめします。
ただ、飲酒した自分のようにどうしてもここで泊まらなきゃいけないって人以外は、お金も掛からないし30分くらいで着く黒滝道の駅で車中泊する方が良いとは思います。しかしお金が掛かる為にわざわざここで泊まって行く人は殆どいないようで、自分以外はキャンピングカーが1台だけでした。夜は非常に広いのに殆ど騒音も何もしない、静かな車中泊空間となります。
有料にこそなりますが、奈良県南部のどこかで静かな場所で車中泊したいという悩みがもしあったのならば、この洞川温泉ビジターセンターの駐車場が需要を満たしてくれるでしょう。今回は曇ってて生憎でしたが、空を見上げたら満天の星空と月も見ることが出来ますよ。
翌日についてもいずれ更新。実は日帰り入浴可能な旅館街の民宿で朝風呂に入ったり、紅葉も見事な龍泉寺を観光したりして一路、下北山村へ向かいました。
