4月12日の朝、私は吉野口駅にいました。数日前に吉野山の桜が満開という報知があり、しかも翌日13日の日曜日は雨という予報だったので、見に行くならこの日しか無いと思って頑張って早起きし、8時前にはここにいたのです。
・・・が、駄目!吉野山、無理!!
吉野口のホームへやってきた急行電車は、その時点でもうぎゅうぎゅうの満員電車。そして私以外にも、吉野口には吉野山目的であろう方が結構な数いらっしゃいました。彼らはぎゅうぎゅうの中に更に無理してでも乗り込んでいったのですが、私はもうそれを見てこれは辞めておこうと思ったのです。恐らくスマホをポケットから取り出すことすら難しそうな凄まじい満員電車に30分以上も揺られるなんて、私には耐えられそうになかった・・・
恐らくこの最適解は、吉野山行きの急行や快速急行に始発駅から乗り込むことなのでしょう。どちらにせよ、吉野口まで来て乗ろうというのは吉野山の花見では甘い考えであることを思い知りました。調べた感じ、近場の駐車場に前日から車中泊するのがより現実的かもしれません。
とにもかくにも、この日の予定は朝から早々に破綻。一体これからどうしようかと・・・悩むことはあんまり無かった。この12日にあるイベントのことを覚えており、万が一に吉野山を諦めることがあったらそちらへ予定をスライドすることを考えていたのだ。私に死角はない。
今年も花見に来たら嬉しい変化が
というわけで予定を変更して長谷寺に来た
満開はやはり先週だったか pic.twitter.com/XxyMkBnYt7— もみじ (@momiji_mypace) April 12, 2025
というわけで、吉野口→大和八木というルートを経て、久々にやって来ました長谷寺。去年に続き今年もここへ花見をしに来た。ただし、この後の予定を考え、お酒は無し。そもそも午前中から酒を呑む阿呆がどこに・・・(フラグ
散りかけならそれはそれで花びらが舞い散るから、桜は強いんだ。毎度そんなに長居はしない長谷寺だが、いつ来てもここは素晴らしい。 pic.twitter.com/jd8HzEOZwg
— もみじ (@momiji_mypace) April 12, 2025
観光の様子はツリーにぶら下げているので上のツイートから見ていただければ。やはり満開は先週でしたが、それでもまだまだ咲き誇る枝垂桜をはじめとして、春の長谷寺は今年も美しい景観でございました。
・・・そして、駅から歩いている時には気づいていたのですが、「こもりくの里」を販売している「中山酒店」さんの店構えが変わっていらっしゃる!?なんと、去年10月に改装したとのこと。しかも変わったのは表面だけではなく・・・
の、の、飲み比べセットぉ!?というか、ここで呑めるぅ!?
そう。中山酒店さん、改装と同時に許可証だか資格だかも取得したらしく、店舗でのドリンク及び酒類の提供販売が可能なお店へと生まれ変わったのです。
そしてその目玉こそ、中山酒店さんで唯一販売する地酒、「こもりくの里」の新酒・にごり酒・古酒の3種類呑み比べ。こもりくの里フリークにはたまらないメニューが、現地で呑めるようになりました。同じ原酒から作られたお酒なのに、3種とも全く味わいが違い、そしてどれも美味しい。久々のこもりくの里が、こんな贅沢な形で味わえるとは思いもしなかった。この日に長谷寺に来て、本当に良かった~!
皆さんも是非、長谷寺へ行く機会があれば、参道にある中山酒店へお立ち寄りを。そしてここで買う以外はFAXやDMでの通販でしか買うことが出来ない地酒、こもりくの里を是非。
ガハハ神様の前じゃ遠慮なく呑め飲め!
さて、予定外に朝からのお酒で楽しくなって長谷寺を後にした私は、お昼過ぎに桜井駅に着きました。この駅は周辺で開拓した、行きたい場所全てに繋がる起点となっていますね。
しかも談山神社へもここからバスが出ているとな。ということは、近鉄電車で長谷寺、JR電車で三輪、バスで宇陀と談山神社へ行けると。本当に桜井駅まで来ればこの辺りで行きたい所は全部行けますね。
で、今回はそこからJRで三輪へ。大神神社の大鳥居がお馴染みですが、この日はその手前の駐車場が何やらいつもと違う様子・・・?
そう、この日行われていたのが「みむろ杉Festival2025 三輪伝承蔵誕生祭」。みむろ杉でお馴染みの「今西酒造」さんが大神神社の鳥居の前に建てていた新しい蔵が完成したので、その誕生を祝したイベントがあったのです。
こちらがその新しい蔵兼ショップ。今までのみむろ杉は勿論、この新しい蔵で作られた新しいお酒や今西酒造のグッズを販売しております。
そして肝心のイベントですが、先述した新しい蔵のものやこのイベント限定のものを含めたみむろ杉が実に20種類!全国各地で行われる日本酒やビールのフェスタみたいに、1000円で3枚のチケットを規定枚数渡すことで1杯呑めるという形式になっていました。
使うのは新しい蔵のグッズであるみむろ杉グラス。これを呑み干してまた新しいみむろ杉を呑むというわけ。まずはふるまいのお酒としてイベント限定酒を1杯。
次に出来たのは、奈良県が初めて開発した日本酒専用のお米「奈々露」で作られたみむろ杉。この4月から奈良県内の酒造が、この奈々露を使った日本酒を作っています。
3杯目には、このイベント限定酒その2を。
で、4杯目には新しい蔵のお酒、山田錦60を。計4杯のみむろ杉を楽しみました。13度のみむろ杉はどれも甘くて呑みやすく、改めていいお酒だと思いました。新しい蔵の見学とお酒の購入も含め、三輪さんへの参拝はご利益がたんまりあるでしょうからおすすめだぞ。
ですがこの日は今西酒造さんだけに留まらず。何と、2025年4月現在で奈良県内唯一のワイナリー、香芝市の「木谷ワイン」さんのワインを、そのワインの原料の生産者さんが参道にある「南酒本舗」さんでの有料試飲販売を行っていました。既に日本酒を沢山呑んだ後でしたが、こんな所で出会ったら呑まないわけにはいかねぇ!と、スパークリング系のものを1杯いただきました。荷物の関係上今回は買えませんでしたが、香芝市へ行く機会や出展に鉢合わせた時はまた試飲と、可能なら購入をしたい所存。
まさかみむろ杉だけでなく、木谷ワインまで呑めるとは。吉野山を諦めた結果、朝も昼も良いこと尽くめ。
ついでに、駅前の肉屋さんでアメリカンドッグを1本頬張り、割と酔いながらも幸せな気持ちで帰路に着いたのでした。
そんな今回はこもりくの里の新酒を1本、長谷寺ではもみじの御守り、そして今西酒造の新しい蔵でスタッフさん達の着用していたみむろ杉Tシャツをそれぞれ買って帰ったのでした。
今年は高田千本桜やその上流の高田川、二上山周辺や長谷寺等で桜を見ました。来年も蔵開きとかの予定と相談しつつ、花見にも出掛けていきたいと思います。