待ちに待ったガルパンのPS4用ゲーム「ドリームタンクマッチ」が発売しましたね。いやー面白ぇ!!メインとなる感想戦モードも一通り終わったし、感想を何回かに分けて書いていこうかなと思います。
・・・ただ、どう書いていこうか悩むので、最初は各モードや大洗町の再現度について軽く触れませう。多少ネタバレがあるのでそこだけ注意!
感想戦モード
ドリタンのメインと言えるのが「感想戦」。平たく言えば、「劇場版の全キャラオーディオコメンタリー」です。愛里寿ウォーより後の話という位置付けみたいで、大洗に関係各者を皆呼んでエキシビションと大学選抜戦を振り返ってみようという話。ヤクパン子さん以外はエキシビション・大学選抜戦に登場したキャラは全員登場、勿論全キャラフルボイス。
場面場面を各キャラが解説後、そのシーンを切り取って操作する形式で、特定の車輛を撃破したり一定時間逃げ切ったりとクリア条件は様々。また、操作するキャラも複数選択されてることが多く、視点が逆になっていたりすることも。やり直す際はOPTIONボタンで会話を全部スキップ出来るのですが、誰の視点もクリアせず失敗した場合は会話を飛ばせずやり直しになるのだけはちょっと評価が下がる所。
「劇場版の後日談」という体裁を取っており、各シーンで誰が何を考えて行動していたのか、どういう思惑が巡っていたのかを話させるという形で進行していくので、劇場版への理解がまた深まる構成となっています。劇中では短い会話で終わっていた仲間同士がここで改めて話をしてたりもするので、「選抜戦で共闘して生まれた他校の生徒との縁」をそこかしこで見ることが出来るのも見所の一つ。
音声のある媒体ではまだ実現していなかったメグミとケイ達サンダースの先輩後輩の絡みがあったり、意外な所を押さえているのもポイントが高い。会話の量的に台本自体もかなりの厚みなので、このモード自体はゲームとしてのボリュームは短いですが劇場版の続き・補足として考えるならばこれだけでも非常に価値のあるものとなっていると思います。
争奪戦モード
8校&大学選抜の全9チームから一つを選んで、相手・ルール・マップが毎回ランダムな試合を全5戦勝ち抜くモード。途中で負けるとまた一からやり直しとなってしまうので、一戦たりとも気が抜けません。尚、私は一回目で崖から落ちて失敗しました。
Ⅳ号F2型・ティーガーⅠ・チャーチル・シャーマン75・P40・T34/85・チハ旧砲塔・BT-42・センチュリオンはこのモードの各陣営のクリア報酬となっているので特に隊長達のファンで使いたい人は優先的にクリアしていくと良いでしょう。
こちらも開始時や幕間、ゲームオーバー時も含めて会話シーンがあるので、それ目当てに遊ぶ価値のあるモード。今の所確認出来た限りだと、大洗で黒森峰と当たった場合エリカ×みほでかなり良い会話を見れるのでエリみほファンは必見。
感想戦も特典の戦車裁判もそうですが、このゲームはエリカとみほが会話してるシーンがドラマCD3以来に複数存在してるのでエリカとみほの関係性が好きな人にはたまらんのではないでしょうか。総集編では既に「エリカさん」と呼んでますが、エリカ本人に対して面と向かって「エリカさん」と呼んで会話をしてるのはこのゲームと戦車裁判が初めてです。
また、これまでと違い小梅が黒森峰の3人目として明確に扱われているのが個人的に嬉しい所。川に落ちた件についてカチューシャから問われたり、音声付の媒体ではようやくキャラの掘り下げがかなり入りました。まほからの呼称も「小梅」のようで。なのにみほからは「赤星さん」とな?
エクストラミッション
様々な条件で戦車アクションをするモード。例の巨大ボコを倒すミッション、TV版とOVAの練習試合~黒森峰戦までを再現したミッションもこちらに含まれていますね。
難易度も3つあり、高い難易度ほどクリアが難しくなる反面、報酬となる乗員キャラや支援カードのレアリティが高いものとなっていきます。また、上の2つのモードと同じくフィールド内にはボコが設置されていて、これを撃つとデカールが入手可能。ボコ発見、撃破時の台詞は各車長ごとに用意されそれぞれのボコに対する反応を見ることが出来ます。
巨大ボコはどのモードでも粋がる割に弱いですが、流石に一番難しい難易度だと全く避けずに装填も手間取ってたらゲームオーバーになる程度には強いので油断なきよう。
大洗町の再現はそこそこ上々
ゲーム用にアレンジされて2/3位の広さになっていると事前に公言されていた大洗町のフィールドですが、実際マリンタワーやまいわい市場のある海岸沿いはかなり短く感じる長さとなっており、それに合わせて商店街の方も短く調整されています。道も封鎖されている場所が多い為かなり入り組んだフィールドとなっています。
アクアワールドが磯前神社やホテルから目と鼻の先になっている等の大胆な変更もされていますが、その上で大洗町の雰囲気を再現しようと頑張ったのは感じられました。むしろ、よくここまで再現してくれたものです。特徴的な店舗や建造物は残してますし、無くなった店も多いですが名前が無くても建物の形やノボリ等であの店だと分かる所も多い。
特に潮騒の湯の看板や、鳥居前にある2号線道路の交差点、アクアワールドの向こうに見える那珂港の景色等、侵入不可能な遠景にも力を入れて作っている所には非常に好感触を覚えました。そして少し視線を上げて港の方を見れば、そこには巨大な学園艦。「ガルパン世界の中の大洗なんだなぁ」と一発で感じられることでしょう。
総合すると、現実の大洗との違いは少なくないものの、大洗探索ゲームとしての再現度は中々のものです。テストドライブで時間を忘れて散策する人も少なくないでしょうね。