今年に入ってからはまだやっていなかった奈良県内への一泊二日旅行ですが、いまならキャンペーンの再開に伴い、今月からまた行くことにしました。
これまでは南、北と行ったので次は東、と宇陀市の気になる宿へ泊まってみることにしたのですが、この場所への宿泊を決めたのは我ながら超ファインプレイだったと思います。
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中部ではお馴染み大神神社
というわけで、今回は東の方へ向かって出発。まずは最近やけに不幸が続くので、お参りをする為に大神神社へ。いつのまにか神社の前の参拝道も整備されていたんですねぇ。
それと、いつも参拝の為にしか寄らず全然ここでご飯を食べていないのでお昼ご飯に神社前のお店で冷やしそうめんを頼みました。本場の三輪素麺は弾力があり、少し濃い目のつゆが絡んでひじょーに美味しい。生姜を入れて味変をしても良しで、とても満足。
そして三輪さんと言えば日本酒の三諸杉。当然大神神社の周辺の酒屋さんでも売ってるし、ここみたいな飲食店でも出しております。電車で来たら三諸杉を呑んで帰れるじゃない!という知見を得ることが出来ました。
ついでにその後、駅前のお肉屋さんで売ってるコロッケを食べて、参拝も御飯も完了して運転を再開。
ここには何でも揃っていた
三輪から南下した後、東の榛原方面へ進んで山を登って行きます。途中になんか妙なものが見えたり。そうしてやって来たのは宇陀市。薬草のまちと呼ばれていたり、大和牛の宇陀牛やブルーベリー、吉野葛などが名産品。
山を登り切ったら内原の交差点で右折し、道なりに進んでいくと「道の駅 宇陀路大宇陀 」に到着しました。
宇陀市は247.6 km²と、面積はかなりの広さなのですが、今回私が行動したのは↑の地図の赤丸の部分のみ。半径500m程度の範囲しかありません。この範囲の中に何かもう色々と揃いまくっていて、宇陀市の他の場所へ行く必要が無い程十分にここで過ごすことが出来ました。
まずこの道の駅自体が一つの名所とも言える場所で、朝から沢山のバイクが止まっておりました。東に進めば曽爾高原や三重県の方へ抜ける途中ということもあり、中継地点としての立地も良いのでしょう。車もここに一晩泊めていても何も言われませんでしたし、しかも軽食コーナーでは朝早くからモーニングをやっているので朝御飯には悩みません。
その軽食コーナーではブルーベリーと吉野葛のソフトクリームを提供。名物の宇陀牛も、ホルモンうどんと併設されているレストランで焼肉定食をそれぞれ食べることが出来ます。
更にこの道の駅、温泉の源泉がすぐ近くなので温泉スタンドだけでなく足湯コーナーまで完備。10分~15分浸かるだけで足から全身をポカポカと暖まれます。
更に更に、宇陀市という立地も相まってか、物産コーナーでは明日香村・桜井・曽爾高原・吉野方面等の、他の奈良の東南部の御土産等が揃い踏みで、中には宇陀の薬草と吉野葛を組み合わせた物もあったり。特にお酒コーナーはクラフトビールと地酒の品揃えが豊富。
とまぁ、色々と至れり尽くせりな道の駅で、旅の中継地としても、こことその周辺を目的地とした旅行先としても実にグッドな場所になっています。
奥大和ビール TAP to BED
そして今回の主目的地が、クラフトビールの奥大和ビールを醸造している「奥大和ビール TAP to BED」さん。上述した道の駅の2軒隣で、実質お隣さんみたいなもの。
ここの特徴は、ブリュワリー兼〇〇(後述します
奈良県内の色んなお店で売っている奥大和ビールですが、その生ビールとジビエ料理、こだわりのカレーや麦芽パン等をここではいただくことが出来ます。奈良ジビエと言えば以前宿泊した生駒の城山旅館もそうでしたが、ここでもそのお店に来ることになるとは。
行った際に呑むことが出来た生ビールは9種類ありまして、その中でもクラフトビールらしい特徴的なフレーバーがいくつかありました。宇陀産の人参を使ったフィールドビール、西吉野の花梨を使ったフルーツヴァイツェン、様々な薬草を混ぜた薬膳IPA・・・
その中でも個人的に一番美味しかったのが、この「イチゴ」!奈良県産のイチゴを熟成させた期間限定のビールで、シロップのようなイチゴの匂いと、それに反するかのような苦みの組み合わせが絶品なビールでした。買って帰りたかった位ですが、売り切れていたのが残念でなりません。
晩御飯、さっき言った奥大和ビールのカフェに来ました pic.twitter.com/Ar3ghyQeV3
— もみじ (@momiji_mypace) May 20, 2023
今回は初めて来たというのもありましたが、9種類ある生ビール、呑み逃がしはしたくなかったので全部呑むことを決意。グラスはいくつかのサイズに、少量×3の呑み比べ、そして2時間の呑み放題があったので今回は呑み放題を選択。バターチキンカレーと鹿肉の燻製をお供に、全種類を制覇し、更にカリンヴァイツェンとイチゴを2週目して、ベロンベロンにはなりましたが奥大和ビールとカレーとジビエを楽しめて大満足の晩餐となりました。
上のツイートにはこの日呑んだビール全種やカレー等の感想もぶら下がっておりますので確認したい方はどうぞ。
そして、そのベロンベロン状態の後にどこで休んだかというと、ここの2階。
そう、兼〇〇の正体は”旅館”。「この奥大和ビールTAP to BED」さんは、1日3組限定の宿泊施設も兼ねたブリュワリー。ここへビールを呑みに来て、ここでそのまま寝ることが出来るのです。
シャワーもありますが、湯船にも浸かりたいという人には別の解決法も。(後述
プランも豊富で、最初からカレーや呑み放題、お土産の奥大和ビールセットが付いているプランがありますが、大抵はそこに+αで注文をすることになるので、敢えて晩御飯が無いプランで泊まりに行って好きなものを頼むのも良いでしょう。
勿論、プランによっちゃあモーニングも付いています。麦芽パンと珈琲が美味しかった。
種類もプランも豊富な生ビール、こだわりの絶品カレーとジビエ料理etc、そして宿泊。今回は見れませんでしたが、標高も高いから晴れていれば夜空も綺麗なことでしょう。素敵な一晩を過ごしたいという方は是非どうぞ。
心の森総合公園・大宇陀温泉あきののゆ
そして道の駅周辺にはまだあります。道の駅となりのローソンと文化会館の信号を右折して、坂道を500程登って行きますと・・・
心の森総合福祉公園という、非常に広い自然公園に着きます。とにかく広いので、走り回ったり何なり出来ますし、子ども用の遊具や屋内ドームもありで、子ども連れで来たらここで楽しめば良し。
更に敷地内には、天然温泉とレストランを備えた「大宇陀温泉あきののゆ」もあり。アルカリ性の天然温泉に加え、サウナや電気風呂、宇陀の薬草による薬湯等を楽しめて、温泉の隣にはプールまであり、子ども達のはしゃぐ声が聞こえてました。
ちなみにその薬湯の薬草というのが、大人気医療漫画「K2」の154話「漢方」でK先生が処方していた生姜湯の成分の一つ「当帰」。血行を良くして体を温める効能があるので、動脈硬化や跛行にも効果があります。
レストランは道の駅とはまた違ったメニューが色々ありまして、その中でも一際目を引いた宇陀牛のローストビーフ丼を2日目のお昼に食べました。流石に帰る前なのでお酒は無しですが。柔らかく噛めば噛むほど肉の味が出るローストビーフに黄身とソースが絡んで、たまらんですたい。宇陀牛、良いですなぁ。
朝10時から夜の21時まで営業していますので、奥大和ビールさんや周辺で早めに呑んでから、ここで温泉に入って就寝というのも十分に間に合いますし、温泉→ここで晩御飯→就寝も勿論あり。道の駅から500m程なので、5分~10分歩くのが嫌じゃない限りは呑んだ後でも徒歩で余裕で往復可能な距離にあるのが良いですね。
久保本家酒造と酒造カフェ
もう一つ、酒呑みにとって注目ポイントなのが、奈良県内ではお馴染み「初霞」や「睡龍」を醸造している「久保本家酒造」も、道の駅の道路を挟んですぐ向かいにある事。というか、道路から普通に見えています。道の駅から歩いて僅か2分程度の場所。
更には酒造のカフェが道路の向かいにあり、料理に酒粕スイーツ、利き酒のセット等を楽しむことが出来ます。16時という早い時間で閉まってしまうことだけ注意。この2店舗は勿論のこと、道の駅でも久保本家酒造さんのお酒は沢山置いてあります。
この立地の関係上、奥大和ビールと久保本家酒造のお酒をここに来るだけでどちらも呑めてしまうってわけですね。強い人なら酒造カフェで日本酒呑んでから奥大和ビールさんへ梯子なんてことも出来ますし、その後酔い冷ましを兼ねてあきののゆ・・・というムーブもあり。酒呑みにはたまらん場所となっています。
来るまで全く知らなかったが素晴らしい場所だった
とまぁそんな感じで、奥大和ビールさんでの宿泊の為にやって来たこの宇陀市だったのですが、道の駅と周辺施設が強過ぎて、他の場所へ行く必要が無い程満足してしまいました。
まさか車中泊前提で来ればその周辺だけで1日過ごすのも何の問題も無いようなスポットが、奈良の東に存在するとは・・・頑張れば金曜の仕事帰りからすぐ車でここに来て、奥大和ビール呑んであきののゆ入って就寝、道の駅でモーニング食べて帰るor東へ行くなんてことも出来ますね。とても充実した1泊2日になりました。