昨日行われたソニーのカンファレンスで、「ガンダムバトルオペレーション2」がPS4で2018年に出ると発表されました。PVの限りでは前作に近いゲーム性と予想がされますが、宇宙空間も映っていたので地上戦オンリーでは無くなるのかもしれない。
前作はどんなゲームだったか
基本無料の対戦ゲームということで、PS3で出た前作はサービス開始前から注目を集め、当初の売上もかなりのものでした。最大6vs6のモビルスーツ戦で、重力に引かれた感じの重たい挙動、機体のモデリングや自由なペイント、パイロットも生身で戦う要素あり、モビルスーツもマイナーなものやゲームオリジナル仕様の機体があったりと評価出来る要素も多くありました。
自分も銀十字勲章を取る位には遊んでおり、ザクタンクで暴れたり、ドム系で縦横無尽に戦ったりしていましたが、サービス終了より2年位前に引退することに。何だかんだで、メタルギアオンライン2がサービスを終了した後の穴埋めとしてやっていましたが、我慢の限界でした。
面白い所や良い所もありましたが、対戦ゲームとしてどうしようもない所も多かった為に最後まで遊べませんでした。
やる前から不利だったという理不尽
どういうわけか、サービスが終了するまで相手側が身内で固めているのかを戦闘前に確認する方法が皆無だった為、始まってから相手が殆どor全員身内で固まっていることが分かり、野良チームの方が一方的にボコられるというケースが多発していました。
当然これはユーザーからも改善要望が再三にわたり上がっていましたが、運営のそれに対する回答は身内固めの相手と戦った際はその人数だけ少しだけ貰える金が増えますという調整。あまりに意識がかけ離れたものでした。
純粋に友達や仲間とわいわいやりたい、という人も多かったとは思いますが、戦績が昇格条件にも関わっていた為、勝つ為に手段を選ばなかった人達も一定数存在していたのは事実。しかも出撃は無料分が最大3回分しか(少将から4回分になる)ストック出来ず、それ以上は課金購入して出撃する仕様になっていたのも合わさり、
貴重な出撃エネルギーを使ってサンドバックにされることも珍しくありませんでした。
勿論、野良でも連携することで身内固めの部隊に勝利するケースもありましたが、最大6vs6もの大人数で、地雷や荒らしを抱えている可能性もある中で相手側だけがボイチャ等でより緊密な連携が可能なのか、始める前に分からないのは酷過ぎます。この点に嫌気が差して辞めてしまった人も少なくは無いでしょう。
バランス<運営の自己満足
更にはサービスが後年になるまでは連邦vsジオンしか出来なかったのですが、異常に連邦機体の贔屓が過ぎていました。
まず一年戦争の機体しか無かった中で、突然ガンプラとのコラボという形で0083のGP01が追加されたわけですがこいつが当時明らかな調整ミスの強さでたった数週間で大規模に弱体化されました。勿論、それまでの数週間ジオン側がどれだけ冷え込んでいたかは言うまでもありません。
その後もガンキャノンⅡやジムキャノンⅡペイルライダー・キャバルリー等、射撃武器の威力調整が狂っていた機体は常に連邦側に存在し続け、機体のサイズも大きかったジオン側は近づくことも難しく一方的に蹂躙される酷い状況も多々ありました。
対してジオン側は前述の通りサイズが大きく非常に被弾しやすい機体が主力で、そんな中で使える機体も中々追加されず意味の分からない不遇を強いられました。そんな中でようやくガトー専用ゲルググが新たな主力機になるかと思いきや、パーツのスロットが殆ど拡張されない、呆れを通り越す仕打ちをかまされたり。
陣営間のバランス取りを放棄していたのは目に見えて明らかで、ずーっと不満でした。やがてジオン側にも射撃が強力な機体が現れ、それらが両軍軒並み調整を施された後に陣営問わず機体を選んで出撃が可能な混合戦が実装されましたが、遅すぎました。これを最初からやっていれば、少なくとも陣営の分かれた対戦をしない限りは連邦ゲーなんて言われずに済んだでしょう。
尚、射撃が強いとばかり言ってますが、格闘が強かったのは極一部の時期だけです。やがて射撃の強力な支援機に有利属性の格闘機すら、射撃が強力な機体や支援機体と同じスキルを持つようになっていった点から属性間のバランス調整もお察しください。
前作の不満点を改善出来るかに掛かっている
数年遊んだ個人的な感想としては、楽しい時よりうんざりする時の方が多かったのが悲しい思い出です。最後まで遊び続けていた猛者は当然2でも遊ぶことだろうとは思いますが、前作での悪い部分のイメージを今でも多くの人が覚えているのは事実。もし前作で残り続けていた不満の声をどうにも出来ないのであれば、前作以上の盛り上がりを見せることなど不可能でしょう。
個人的には前述した両軍と属性間のバランスや身内固め対策を今度こそ改善することが出来れば、多少の欠陥があろうとも対戦ゲーとして再び息の長いサービスが出来るのではと思います。
どうせなら面白く長く遊べるゲームが出た方が良いに決まってますからね。