前回のあらすじ:3連休の初日、夕方に家を出て車中泊前提で黒滝村方面へ。洞川温泉の日帰り温泉の駐車場は有料だけど24時間泊められるし、洞川温泉醸造所は夜10時までやってることを知り、日帰り温泉に入浴してからクラフト生ビールをぐびって、初めてのポケスト調理でラーメンを炊いて晩御飯にし、星が見えない曇り空を恨みつつ眠りについたのだった。

洞川温泉ビジターセンターの駐車場で車中泊し、翌日無事に起床。特に寒くて寝れないとかそういうこともなく、朝までちゃんと寝れました。

まぁまずは朝御飯。前日に黒滝村の道の駅で朝食バナナを買っておいたので、これを自販機のあったか~いのコーヒーで。
朝の洞川温泉を往く

駐車場は最大24時間なのでまだまだ移動しなくて大丈夫と、最低限の荷物を置いて朝から非常に良い秋の景色を拝める洞川温泉を散策。

で、やって来ましたのが旅館街にあるこちら、「行者の宿 角甚」。こちら、旅館街では数少ない、温泉の日帰り入浴が可能な旅館。せっかく来たんだから旅館に泊まれなくてもせめて旅館の温泉に入りたい!って人の需要を満たしてくれる旅館です。湯舟とシャワーのみではありますが、趣がある浴場ですのでそこを楽しんで入浴しましょう。

玄関から温泉までの範囲だけではありますが、旅館の中も見学出来ちゃうのが良き。持って帰れるのでフェイスタオルもレンタルしましょう、オリジナルのデザインが施されているのでお土産にもなります。

朝風呂を済ませたら、そのまま旅館街も通り過ぎてひたすら西へ歩き、ごろごろ水の汲み場へ。これが目的で山ほどのペットボトルを積載してくる車が多数見受けられるんですよねぇ。有料駐車場が500円なのも下手したら安すぎる可能性もあります。

自分はそんな沢山持って帰るつもりも元から無かったので、鞄に入れてきた2ℓのペットボトル1本だけ汲みました。これでコーヒー淹れたら美味しいだろうなぁ・・・と思っていたのですが、いつの間にか父と母が金剛山の汲み水ともども使い切っていたのを後で知るのだった…orz

さてさて、タイミングが悪かったので汲み場の傍にある鍾乳洞はまたも諦め。水を汲んでから旅館街まで戻り、「龍泉寺」へ。

紅葉も既に始まっており、🍁の葉だけでも真っ赤から緑まで色とりどり。

名前の通り敷地内には広い池がある為、この時期は特に水面の反射で映る光景が綺麗です。

もう少し遅く来ていたら真っ赤な🍁の割合も増えていたでしょうが、紅葉前後や途中も混ざって色とりどりな方が自分は綺麗だなぁと感じるので、このタイミングで良かったなぁと思いました。


その他、川や温泉むすめの洞川蓮ちゃんとか色々撮って、お昼前に洞川温泉を出発。2回目の観光でしたが、今回も良い時間を過ごせました。夏はキャンプ場の方で泊まってみるのも考えてみたいですね。
上北山村方面へこちらから行くのは二度とやらねぇと誓った
洞川温泉を出発した後、今回は更に南部を開拓しようと思い、黒滝村から洞川温泉へ分岐した道へ戻って、そこから南部へ続く国道309号線を通って上北山村を目指した・・・のですが・・・
酷道じゃねーかこれぇ!!!
道幅がクッソ狭いわ、修験者の登山道みたいなのがあってアホほど車が止まってるトンネル周辺を通るとか、おおよそ国道という言葉の意味を調べたいような酷い道のりでござんした・・・バイクならともかく、車では二度と通りたくねぇ。
黒滝・天川方面から行く道がどうやらこれしかないみたいなので、こっち側に来てしまったら車の場合は洞川温泉が終着点と考えた方が良いかもしれない。間違いなく昔の父さんは吉野・大淀方面から行ったのだろう。

ともかく、ぐったりするような運転の果てに、川沿いの169号線にある上北山村の道の駅に到着。朝7時くらいからヤマザキが開くし、2階にはレストランもある。道路のそばに大きくて綺麗な川が流れているのもあって、ここは昔から記憶があった場所ですが、今回はでようやく位置関係もはっきりした。

川の向かいには温泉施設「上北山温泉 薬師湯」もあるし、駐車場も台数は多いのでここも南部の車中泊スポットの一つ。車中泊じゃなくても、休憩していくには持ってこいの場所でしょう。

この169号線を下北山村方面へ南下をはじめるとすぐに、「柿の葉寿司 ゐざさ」さんがある。スト6とコラボしたお弁当箱に入ったお寿司を通販で販売しているお店の本店がここ。

夜にここで買った鯛・鮭・鯖のお寿司を晩御飯にしましたが、どれも美味しかったです。

先に晩御飯の話をしてしまいましたが、昼御飯は道の駅のそばにある喫茶店「喫茶ひろ」さんにて、チキン南蛮定食を注文。甘酸っぱいソースとタルタルがサクサクのチキンカツに合わさって非常に美味しかったです。こんな良いお店が道の駅のそばにあるなんてなぁ。やはり遠出先の御飯は直感に頼るのが良い。

ゐざささんも通り過ぎて南下を進めると、川の水が山奥とかで見る特有の真緑色に。・・・と思ったら、この辺はもう川じゃなくて池原ダムの貯水湖らしい。高知の山奥で見たように、ここでもボートやカヌーをやっている。牽引している車にも行きと帰りで何度か擦れ違ったので、ここまで来る人の目的にボートやカヌーもあるのを知りました。
父さんと同じ域にようやく辿り着いた

池原ダムも超え、下北山村に入っても道なりに走り続けると、ダムの眼下に見える大きなレジャー施設、「下北山スポーツ公園」に到着。
・・・ここです。小さい頃から、父さんが片道3時間とか運転して、夏休みとかに連れて来てくれたキャンプ場。上北山か下北山あたりにあるのは覚えていましたが、道のりに進んだ先にあったんですね。自分がはっきり記憶があるのも、父さんが今の自分位の歳の頃。父さんと同じ位の歳になって、同じ場所まで行けるようになっていました。

昔の記憶通りの場所ばっかりで、ちょっと散策するだけで「あったあった!」を無限に繰り返していました。キャンプ場はもちろんコテージもあるし、テニスコートとかサッカーグラウンドのような広い運動スペースもあります。野外活動するには昔から持ってこいの場所。

散策してちょっと寝た後、「きなりの湯」に入湯。ここも記憶のままだった。昔と違ったのは、サウナで整う楽しさを覚えたことですね。ぬるっとした弱アルカリ性の温泉すき。洞川温泉の湯よりぬるっとしてるかな?サウナや水風呂もあるし露天風呂も広い。ここまで来てこの温泉入れるなら、ここも楽しみの一つにして良いかもね。

また、ハロウィン期間なので土産屋さんでお菓子のすくい取りをやっていました。8個くらい取れた人もいるらしいけど自分は5個。ちょっと少なかったかも。

すっかり陽も暮れており、体の疲れを考えたらこのまま空きっ腹で寝ようかとも考えましたが、2日続けて雲ってて満足に星も見えないし、仮に明日十津川まで行ってそこから帰るのを想像したら大変過ぎるしで、今回はここで引き返すことを選択。

169号線を戻り、とりあえず上北山の道の駅まで。ここまでが大体30分位。きなりの湯がまだ無かった頃は、父さんの運転でここまで戻って薬師湯の温泉に入っていたんですよねぇ。

ここで寝るかはだいぶ迷いましたが、もう頑張って帰宅することを選択。北上していくと、天川村方面から来た時の道である国道309号線と、川上・吉野方面への169号線があるので、今度は大淀の方から帰る。
・・・間違いなく169号線で来る場所だったわね。川上村の主要道路だけあって、ずっと2車線道路だし、整備されてるし。309号線は間違いなく登山者の為の物。途中に不動窟という観光地、大迫ダムとその貯水湖があり、そして北山川と吉野川がこっちは流れています。
そんな169号線を走り、上北山の道の駅からおよそ40分か45分で杉の湯&道の駅川上に到着。昼間ならここも温泉に入れる道の駅なんですが、今回はスルー。またいつかね。

そして更に15分~20分程走ると、吉野川沿いにローソンがあったのでここで休憩。なんか、コンビニがある所まで帰ってくると、めちゃくちゃ安心するんですよねぇ。ちなみに、杉の湯からローソンまでの間にも、日帰り温泉のある福祉センターがあったり。

ここでさっき言ってた柿の葉寿司を食べて一息ついてから、運転を再開。日付が変わる前に帰宅しました。お土産はきなりの湯で買ったお酒「きなりの卿」。裏に書いていますがこちら、吉野の北村酒造の猩々(しょうじょう)です。19度と度数が高めで、辛口でキレの良い1本でした。吉野の酒造もいつか行かなければなりませんね。

突発的に行きましたが、洞川温泉をようやく堪能し、下北山村まで来ることが出来て、有意義な車中泊の旅でした。観光出来ていない所もありますが、奈良県の南部開拓も、残すは十津川村のみ。この下北山スポーツ公園で止まらず、そのまま169号線を走り続ければ到達します。いつになるかは分かりませんが、その内必ず開拓を進めるつもりです。
