夕闇通り探検隊 感想日記 その③ ~思い出すのは子どもの頃~

5月中旬まで進めた夕闇通り探検隊。ジェリー&クッキーへの会話が、一日に何度も話すことだと気づかず、階段の噂の入手が遅れてしまいました。まだフォローは効くようなので、他の噂の期限と見比べて進めたい所。

陽見市には何があるのか

今日完遂させた噂は、「迷い通りの噂」のみ。何故か出られなくなった通り、喋るポスト、ポッポの坊ちゃんと、またしてもクルミにしか分からない不思議な世界。

まだ序盤も序盤ですが、鳥塚の人面カラスに、今はもう無きカスカ?を祀っていたであろう社、今回の誰も入ることが出来ない社に祀られていたであろう鳩、悪霊の溜まり場のガード下と。陽見には不思議な場所が多いと感じます。

一見すると、発展に伴って古くからの守り神への人々の信仰が失われてしまい、呪いや霊障が起こるようになった、とも思えますが、さて。ネタバレも全然知らないので、ナオ達の行き着く先が気になります。

昔の自分を思い出して懐かしくなること必至

自分はナオのような一人っ子ではないし、男なので当然ながらクルミのような姉でも、サンゴのような妹でもない。

それでも、彼らが兄妹でゲームをする姿や、塾に行って夜に勉強する姿、土日に部活をする姿を見ると、自分の中学生や小学生だった頃を思い出さずにはいられない。

兄とスマブラやマリカーをしたり、土日に部活で野球をしていたこと。週に3回、1日3時間も塾に行かされ勉強していたこと。二度と取り戻せない子どもの時間。もう10年以上も前のことなのに、それらの思い出が脳裏に浮かんでくる。とても現実感の溢れる描写が為されているからこそ、プレイヤーにも感じ得るものがある。

重なる部分のある街の景色

陽見市(日野市)の景観は、マンション街もあるが自然も多く残っていて、場所によっては都市っぽいが、田舎っぽく見える場所も多い。

1999年に出たゲームということもあって、今から見ると約20年近く前の街の景色が再現されている。それを見て思いを馳せる人は決して少なくはないだろう。上京する前の田舎の光景か、はたまた住んでいる町の昔の景色か。

しかも時間の経過が合わさり、景色は日が沈んで夕方になると鮮やかな夕焼けを見せ、そして暗くなって殆ど見えない夜になる。

なんと懐かしい光景だろうか。クレヨンしんちゃんの映画の中で最高傑作とされるオトナ帝国も、子どもではなく大人の涙腺を容赦なく破壊してきたが、このゲームもそうだ。当時に遊んでいても、「その時の今の景色」でしかない。だが、これを今遊ぶことで「20年近く前の景色」へと変わる。

徹底した1999年の街だから、時代を経て価値が変わる、そんなゲームでもあると思う。

今だからこそ、買って良かった

いつかは遊んでみたいと思っていたこの夕闇通り探検隊。結局、20半ばになってようやく遊ぶことになったが、むしろ今の年齢で遊ぶことになって良かったと思っている。

中途半端に10代で遊んでも、ここまで感じるものが多くはならなかっただろう。

夕闇通り探検隊 PS1

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