行くぞ、ターボ・タイム! ジングル・オール・ザ・ウェイを見ました 感想

半年振り位にシュワ映画の鑑賞欲が高まり、「ジングル・オール・ザウェイ」をレンタルしました。某ドンパチなMADでのターボマンでお馴染みのあの作品ですね。

・・・借りるまで作品名が「ターボマン」だとばかり思っていました(汗

ターボマン人形を求めパパは街を駆け巡る

今から20年以上前にアメリカで起きた、パワーレンジャーの大ヒットによる深刻な玩具の供給不足が元ネタというちょっと異色なコメディ映画。

今回のシュワちゃんは普通のリーマン、ハワード。特殊部隊員でもスパイでもなく、ドンパチすることはありません。

だってこれコメディだからね!

仕事人としては優秀な様子ですが、のめり込みすぎて会社を出るのが遅れて渋滞を無理に抜けようとして違反を切られて息子の空手の表彰式に間に合わなかったり、トゥルーライズのハリーとは別の方向で仕事優先で家庭を省みれていない駄目親父。

「空手の表彰式があるの付き合えないわ!」

おまわりさん「今日は休め(無慈悲)」

息子のジェイミーへの埋め合わせの為、「ターボマン人形」をクリスマスイブにプレゼントすることになりましたが、妻に予約をしろと数ヶ月前に言われたのをすっかり忘れており、クリスマスイヴに苦しみに耐え切れずに大声で泣き叫びながら右往左往する羽目になったのでした・・・

資本主義者め・・・(作品が違うわこの歴史的馬鹿もんが!

最初に向かったトイショップには、朝から長蛇の列。ターボマン人形は無く、イヴに今更予約もせずに買おうとして店員や周囲の客に嘲笑される始末。

その後も街中を巡るも買うことは出来ず、ショッピングモールに入荷したと聞き行ってみれば、需要と供給を盾にして定価の倍額での抽選販売。それにも失敗した矢先、サンタ服を着た怪しい男に案内された先の謎の工場ではパチモンを売りつけられあわや逮捕の危機。

ギャグになっている部分もありますが、親達の壮絶なターボマン人形の奪い合いはトイメーカーに振り回される大衆の愚かさ、何としても子の願いを叶えたい親の努力、人気に乗じてパチモンやぼったくりで設けようとする悪どい存在、様々な事情が窺えて、ギャグ以外のことも想起しますね。

これに近い、もしくはほぼ同じ事態が現実に起きていたことを考えると、当時のパワーレンジャー人気も頷ける。

たかが人形ではなく、ハワードにとっては親子の仲を修復する為に絶対に必要なもの。ハワードも途中から、親に裏切られる子が将来どんな風に育つかを想像してしまい、一層手に入れようと躍起になりますが・・・

俺自身がターボマンになることだ

ラジオ局で得たのは今すぐ使えない引換券、それと引換に車が廃車になっていたりと、かなり散々な目に遭うハワード。遂には隣の家が買ったプレゼント用のターボマン人形に手を出してしまい、小火騒ぎを引き起こしたハワード。言い訳したりその場だけ取り繕ったりしたこれまでの所業の自業自得でもありますが、妻にも愛想を付かされてしまい、クリスマスパレードも置いてきぼりに。

それでもパレードに向かったハワードは、どういうわけかパレードに登場するターボマンの役をやることになり、息子にターボマン人形を渡すことに成功。

それを巡って今日一日腐れ縁だったマイロンが立ちはだかりますが、本物のターボマンとなったハワードはターボディスク・ジェットパック等を用い彼を撃退。無事に息子を助け出したことで家族の仲も修復され、幸せなイヴを過ごすことが出来たのでした。

でも妻へのプレゼントは忘れてた)

ホームコメディとして面白い一作

品薄の玩具に翻弄される親が主役となり、自分と家族を顧みて絆を修復していく物語。

非常に綺麗な話の着地の仕方は勿論のこと、マイロンを始めとしたいかれた登場人物達、コラテラル・ダメージなら悲劇となる爆発もギャグ補正で黒コゲで済む腐れ縁の警官、人気が無いターボマンの相棒ブースターの扱いの悪さ、シュワちゃんのコメディ役のハマリ具合と、笑いあり涙ありで見所は盛り沢山。

日本語の吹き替えもテンポが良いもので、しかも玄田版の吹き替え版では諸々の吹き替えセンスは勿論のこと、マイロンを旧シュワちゃん役の屋良氏が担当し、新旧シュワちゃんのW主演。

子どもが見ると親への感謝を抱き、親が見ると家族を大切にしたいと思うことでしょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告)