恋に恋するユカリちゃん 2巻 感想

今日も彼女の妄想は明後日の方向へ突き進む。

からかい上手の高木さんスピンオフ、「恋に恋するユカリちゃん」の2巻が発売になりました。今回もユカリの視点でフィルターが掛かった原作の表紙という表紙ですね。

3人娘は今日も元気に空回る

1巻と変わらず、ユカリが主役の3人娘メインな、あしたは土曜日の実質的な続編。性格も相まって話の起点になるのが大体ミナだったりしますが、主役はユカリです(ここ重要

相変わらずユカリは主に高木さんと西片君で妄想にふけりつつ、ミナは元気にはしゃいだり落ち込んだり、サナエは実にマイペースながら時に優しかったりと、2巻に入っても3人はいつもの調子。

「ネコマスター」や「テスト勉強」は高木さん本編の西片君と高木さんのエピソードの裏で、実はその場にユカリも居合わせていたというお話。「テスト勉強」は2人のすぐ後ろにユカリがいるせいで、見てるこっちも「お前ら爆発しろ!」って思っちゃう。ユカリが主役になったことで、言わば本編エピソードを第3者目線で見ているようなものになっていて面白い試み。

「バレンタイン」はあしたは土曜日にもあった「バレンタイン」のお話の放課後の後日談となっており、「ホワイトデー」は更にその後日談という、あしたは土曜日を膨らませたお話。男子も女子もソワソワする日であっても、サナエはやっぱりマイペース。

その他、「初詣」「バドミントン」「鏡文字」等の独立したエピソードや、本編のお話の近い時間で起きている「包帯」「腕ずもう」等、様々なエピソードが収録されています。また、高木さん9巻の限定版に付いていたOVAの収録レポート漫画と山本先生の描き下ろし漫画も掲載されています。

ちなみに元高木さん3巻と同じく、1本目が新年のお話でその後バレンタインやホワイトデーと続きますが、高木さん本編が時間軸バラバラなのでこの作品も学年や時間軸は気にしない方が良いでしょう(汗

山本先生ファン向けスピンオフ

キョーコちゃんファンには嬉しいことに、今回「ネコマスター」ではふだつきのキョーコちゃんからケンジとキョーコが若干ながら台詞付きで登場していたりするサプライズも。

主役はユカリですが3人娘がメインの為、3人娘だけで完結したお話にしても良いし、高木さん、あしたは土曜日、更にはキョーコちゃんと話を紐付けても良いしと、話のネタになる原作の引き出しが非常に多いのがこの作品の特徴かなと思います。元より寿々先生は山本先生のアシだった為に、原作シリーズについてはよく把握していますからね。

ユカリを主役にした勘違い妄想コメディであると同時に、高木さん&あしたは土曜日の補完・橋渡しのような作品でもあり、山本先生作品のディープなファンであればあるほど楽しめる作品になっていると言えるでしょう。