恋に恋するユカリちゃん 1巻 感想

からかい上手の高木さんのスピンオフコミックその2、「恋に恋するユカリちゃん」の1巻が発売しました。「あしたは土曜日」でもお馴染み3人娘の一人、天川ユカリが主役の、ちょっと妄想ありなガールズ漫画です。

巻末にはTVアニメのアフレコレポートと、山本先生の描き下ろし漫画も掲載。何かの役をやろうとすると、ミナが関西弁になりサナエがワイルドになるのはいつものこと。

あしたは土曜日シーズン2

あしたは土曜日ではミナ・サナエ・ユカリの3人全員が主役でしたが、今作はタイトル通りユカリが主役。とは言え、ユカリ視点になっていることを除けばミナもサナエも一緒なので、実質的にはあしたは土曜日の続編のような所があります。あしたは土曜日で描写されていることが色々と前提になっているので、先に読んでおくと良いでしょう。

寿々ゆうま先生の少しデフォルメの掛かった作画は、ユカリがよく乙女の顔になり、試着や祭りにお泊り会等で服装もよく変わる、年頃の女の子達らしい題材を強調している本作にはマッチしており、とても可愛らしく描かれています。特に明るく元気なミナはこの作画にピッタリですね。サナエがミナと一緒になってでか丸もちに突撃したりと意外な面もあったりして、3人娘が好きな人にとっては非常に楽しめる作品になっていると思います。

原作の「占い」での様子を描いたエピソード、「目薬」の後のユカリのエピソード等、原作の裏側を描いた話もあり、原作の補完にもなっている所があったり。また、夏祭りのお話ではケンジと日々野さんっぽい二人がいたり、日比野さんと同じくミナもでか丸もちが大好きだったりと、他作品ともしっかり繋がっています。

女子中学生が妄想にふける

高木さんや真野ちゃんの様子を見て、恋バナがしたいユカリ。しかしまぁ、ミナとサナエ相手では期待出来るべくもないので、なら妄想しようという思考に走りました。おい。どうもユカリビジョンではミナとサナエがお似合いに見えてしまっているようで、妙にこの2人で妄想することが多かったり。

3人で過ごす日常の仲で、すぐに恋の方向に想像が走ってしまうユカリですが、♂の金魚を貰ったのを男を連れたことにしたり、キスの味だと思ってレモン味のお菓子を買うのを恥ずかしがったりと、何かと妄想の方向が残念。ちょーっとばかりそんなムードになっても、妄想の相手がミナとサナエなので、すぐぶち壊れます。原作で西片君が高木さんに勝てないのと同様、恋バナがしたいというユカリの願いは毎度虚しく崩れ去る。恋バナがしたい、その願いが叶うその日まで、ユカリの奮闘(そして妄想)は続く。頑張れユカリ、負けるなユカリ。

3人娘が好きな人におすすめ

前述の通り、ユカリがタイトルを冠していますが実質的に3人娘がメインの為、3人娘が好きだけどあしたは土曜日だけでは物足りなかった、という人には特におすすめの漫画と言えるでしょう。勿論ですがユカリが好きな人は逃す手はありません。

また、ミナの従姉妹である日比野さんと言えば、キョーコちゃんの方で夏祭りの時にケンジに告白され、そこから付き合いだしている為、恋バナをテーマにするこの作品には持って来い。ミナ経由でそっちと繋がるような話が描かれることもあり得るかもしれません。何はともあれ、連載はまだまだ始まったばかりの作品なので、この先も注目していきましょう。