コープスパーティー2 DEADPATIENT NEUES レビュー(かなり辛口

某所に上がったRTAが数万再生されたことで僅かなり注目されましたが、そのコメントではかなりめったクソに言われていたコープスパーティー2。

その影響か、前に書いた新生コープス2の記事もしばらくの間アクセスが伸びていましたが、そちらでは「何がどう変わって良くなったか」という点を中心に語りましたが、「私自身が面白いと思ったかどうか」については一切話していませんでした。

というわけで、ちょいと辛辣になりますが個人的なコープス2の評価、分析をしてみましょう。好きな人は気分を悪くすると思うのでブラウザバック推奨。

自分の中でのコープスの評価

はっきり言いまして、コープスのゲームは自分の中では続編が出るたびに評価が下がっています。今の所、やはりBloodCoveredが一番面白くて、BookofShadowsがそれに並ぶかな位。

BookofShadowsはオーソドックスな探索ゲーへとシステムこそ変わったものの、不気味な廃校を探索するコープスらしさは損なわれておらず、キャラをより掘り下げたり新たな探索メンバーになっているのに加え、次作の導入部も入ってて全体的には良いまとまりの作品。より凄惨になっている所は人によって好き嫌いの分かれる部分ではありますが。

BloodDriveは後述するようにかなり問題点が多いですが、それでも哲志達BCの生き残りが中心で、舞台が3Dとなった天神小の雰囲気は悪くなく、凄惨さは落ちたけどWrongEndも多数あったりと、まだBloodCoveredとの繋がりというか、基本的な部分は残していました。それでいて話も一応完結させましたし、評価すべきEXチャプターもいくつかあったりと、クソゲーと言える作品ではなかったと思います。

・・・しかし、2ことDEADPATIENTは、正直4年も掛けて作りなおしてこれでは、残念ですが自分の中ではクソゲーの部類です。BCみたいなのを期待した分のガッカリゲーとしての度合いもかなり大きいですが。哲志達の後日談も兼ねているからストーリーは気になる、けどゲームそのものは全然面白くない。1チャプターだけで断言するのはナンセンスかもしれませんが、今のチームグリグリが作れるのがこんなホラーでは、最早熱心なファン以外は絶賛しないでしょう。

先にBloodDriveについて軽く解説

BloodDriveはドットから3Dになったものの、3Dモデルは精々首が飛ぶ程度の残酷さで、WrongEndはテキストもあっさりしていて期待外れ。新キャラは鎌や傘で打ち合う雰囲気ぶち壊しの痴女やピングー、ドラえもんレベルの便利屋先生。ガチな世界の危機に加えて、プールで海魔が出る・地下で巨大ギロチンが舞う・触手が学校中を這う等、オカルトやクトゥルフが前面に押し出され、最早コープスパーティーとは何ぞや?と私が感じたのも無理はない。

更には青鬼等フリーのホラーゲームに影響を受けたのか、探索中に悪霊から追い掛けられるシステムを加えたものの、一度出現させたら護符を使わない限り永久に消えず、追跡するスピードはこちらの移動スピードに依存し、隠れて撒いてもすぐにまた追い掛けて来る等、明らかな調整不足。「怖い」のではなく「鬱陶しい」だけでした。

全体的に、ドットから3Dにする世界観の風呂敷を広げる流行に便乗する・という如何にも受けが良さそうな要素を加えた結果、BCより様々な点で劣り、その殆どが逆効果になったゲームと言えます。言い換えると、BCはドットとテキストが素晴らしく、それでいてこの時点ではオカルトやクトゥルフ色も見せず原因はサチコの怨念、システムは非常にシンプルと、分かりやすくもあったのです。

コープス2は何故この路線で進めてしまったのか

そしてコープス2DEADPATIENTは、よりによってBCではなくBD寄りになっており、それが原因で更に面白さを損なったゲームになりました。

まずBDと同じく3Dですが、BDと同じく3Dになったからといって全然グロくなったりはしていません。むしろデフォルメされた3Dなのでドットより怖くなくなってますし、BDより表現力が乏しくなっているように思います。

次にWrongEndは絶望的な最期の数々に加え、容赦ない想像したくないようなテキストが好評を博していました。BDではそれが劣化した上、2ではよりによってWrongEnd自体が実質廃止。バイオのYouareDeadと同じで、敵にやられて死ぬのがWrongEnd扱いです。コープス最大の特徴が消えたと言って過言ではありません。

3つ目に敵。いるのが幽霊じゃなく謎の病に感染した患者と、事態の収拾に掛かった警備員なのが問題。BDで悪霊に襲われる要素が面白くなかった所か、その要素を更に押し出してしまいました。そもそも、ゾンビや警棒持った警備員にそこら中で追い掛けられるゲームの、どこがコープスパーティーなのか?と言いたいし、ボスを倒すとか、そういうゲームでもなかったでしょ。しかもよりによって4年を掛けて作り直す中で、この敵を避ける部分だけやけに力を入れて回避手段等を増やして改良しましたが、違う、そうじゃないんだ。そもそもそれが面白いのか、怖いのか、コープスパーティーらしいのか、そこが問題なのです。ぶっちゃけ数も増え、BDより更に鬱陶しくなっただけです。3Dモデルがあれでは怖くも何ともない。

最後に舞台。怨念渦巻く異次元の廃校から現実の病院に変わった結果、身の毛のよだつようなテキストが出る設置物や恨み言が浮かぶ紙も、散乱する死体も無いので犠牲者の名札はただの落ちてる診察カードに。心霊現象も殆ど起きないし、無念を遂げた赤魂や青魂もいない舞台としてのヤバさ、調べたくないけど調べなきゃいけない怖さ等は格段に落ちています。

・・・つまり総合すると、BD寄りになって更にBCから別ゲーになった結果、BCが世に受けた良さの何もかもが失われてしまったのです。おまけに、前述した問題点の数々は、殆どが作り直す4年前から同じ。4年も掛けて、何を作り直してたんだと言いたいです。それでいて要求スペックだけは上がってるし、原作者の趣味である失禁シーンとかそういうのだけは残ってるんですよねぇ・・・

MAOさんのBGMは引き続き良い仕事をしていますが、まさにクソゲーの共通項である「BGMは良い」に合致しているのが何とも。

結論

ゲームで根本的に大事なのは、面白いかどうかです。そして下手に新しい要素を加えたり、2Dから3Dにしたとしても、面白くなるとは限りません。そういう意味では、コープスパーティー2は進化したようでいてゲームとしては退化し、面白みのない作品になりました。

今後のチャプターでも、基本的な部分がこのままなのであれば、残念ですがゲームとしての面白さに期待するのは難しいでしょう。