ボンバーマンジェッターズ 25話・26話 感想

前半の締めくくりとなる25話と26話。当然ながら前川脚本でお送りします。

25話 明かされた真実

冒頭、マイティがボンバー星を離れてジェッターズに入団しに行った日の回想。別れがあるから今この瞬間を大事にする、というのは本当にその通りで。

ボン婆さんの大事な孫を預かっていたDr.アインも、仲間だったボンゴもガングも、幾度と無く対峙していたムジョーも、マイティの死を悲しみ、そして後悔することになりました。

ようやく、マイティの死を認めたシロボン。しかしその声は雨に掻き消えそうなほど、か細く弱いものでした。そして約束を破り、泣かなくなったのに帰って来なかったマイティを嘘吐きだと泣き叫ぶ。金田朋子さんはあの高音が注目されますが、シロボンの今にも泣きだしそうな声や感情のままに出す叫び声も非常に素晴らしく、本当にシロボンははまり役だと感じます。

MAX達戦闘部隊がジェッター星への総攻撃に出撃した所で25話は終わり。前半2クールだけでも話は終わるように見えますが、MAXに裏で指示していた存在、ジェッターズとヒゲヒゲ団が何故争うのか。あとMAXの言うとおりジェッター星の場所が分かってて、あれだけの戦力を持ちながら何故攻め込まないのか(実際BARのママは普通にジェッター星と行き来してるし)等、前半だけだと分からないことも割とある。

26話 ボクらジェッターズ!

前半最後の話となる26話。MAX達を月へ誘き出したジェッターズは、MAXとの決戦に挑みます。

人生、何が一番大変かって、そりゃ同じことを続けていくことじゃよ

ジェッターズ全体でも一ニを争う名言である、Dr.アインのこの言葉。これを実感するのは子どもの時よりも大人になってからでしょう。子どもだって塾や習い事に部活動だったりと、大抵は何かしら続けていたりする。けど、大人になると本当に大変です。現に私は職を何度も変えているし、このブログも毎日は更新していない。同じことをずーーーっとやり続けられる、それって本当に凄いことなんですよね。

誰もが誰かを亡くしたことを悲しむけど、そこから目を背けちゃいけないし、いつまでもただ悲しんでいてはいけない。悲しんでいるだけでは時間は止まったまま。長い間ツイストさんを見てきた身として、その娘であるシャウトも見てきた身として。Dr.アインもまた、この26話にてようやく子どもを導く大人としての役割を果たします。

シャウトもシロボンも、大切な人の死から目を背けていたのは同じでした。でもシャウトはDr.アインに諭され、そしてツイストさんに送り出された。そのシャウトの言葉がシロボンの心に響き、ボムの力を正しく引き出すことが出来ました。ベタかもしれませんが、本当に泣ける展開。ボムの力はボムに在らず、心に在り。何度でもこの言葉は核心を突いてきます。

マイティは死んでも、マイティの教えはシロボンの中にしっかりと生きていた。死んだ人が残すのは、悲しみだけじゃない。でもやっぱり、誰かが死ぬのは悲しいし、すぐに忘れられるものじゃありません。シャウトもシロボンも、少しずつ時間を掛け心の整理を付けていくことでしょう。

・・・なんて良い感じに終わったかと思いきや、MAX?と思われる壊れたロボ。ゼロさんの登場する後半2クールで、シロボンはもう一度マイティの死という現実と向き合っていきます。前半2クールだけでも十分素晴らしいのに、更に上がっていくんだから凄い作品です。

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